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我慢と幸福度 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

BBC - Capital - The art of perseverance: How gaman defined Japan

戦前、戦中あたりから突如、日本人の美徳とされるようになった「我慢」ですが、若い人たちは徐々に我慢しなくなってきているという話です。我慢の歴史が浅いのですから、当然です。戦時中の日本人は、国家権力によって激しく弾圧され、過酷な我慢を余儀なくされましたが、そのような我慢ができる国民性は仏教による影響だという説は、西洋人が考えるよくある思い込みに過ぎませんね。仏教と我慢が直結する意識は日本人にはないでしょう。そもそも仏教は我慢を強いる宗教ではないですからね。

しかし、このエッセイに書かれているように、確かに、戦後の日本の社会において「我慢」は社会秩序を維持するために必要とされてきました。辛いことでも我慢すれば、いずれ良い未来が訪れると信じられたからです。いまは我慢していても、他人に都合よく利用されて、ポイッと捨てられるだけです。我慢なんかしていても、明るい未来は訪れません。

いまは、外国人観光客も多く訪れるし、また数多くの外国籍の人々が暮らしています。それとともに多種多様な外国文化も入ってきています。そんな中で、何も言わずじっと耐えることで、社会秩序を維持できると考えること自体が間違っています。外国人にに「人の振り見て我が振り直せ」を要求し、日本社会に合わせろと主張することには限界があります。そんな論法は外国人にはまったく通用しません。もはや言うべきことは言わなければいけない時代なのです。

「沈黙は金なり」と、黙っていることが日本人にとっての美徳だという時代は、もうすでに終わったのです。我慢せず、不愉快だと感じるなら、不愉快だから止めてくれと、きちんとお願いすべきなのです。「また、雄弁は銀なり」です。

それができるようにする教育を現代の若者が受けています。私もアサーティヴ(assertive)な人間を増やす教育をしています。若者が我慢をしなくなったというのは、社会の変化の当然の帰結です。

確かに、我慢しない人が増えれば、和を乱すことになるのかもしれませんが、逆に、そうしないと、これからの社会の秩序は維持できません。

我々の社会は民主主義を基盤にしているのですから、権力者や、暴力を振るう人に黙って従うという考えは、根本的に間違っています。

私も妻には我慢せず、言いたいことをはっきり言うようにして、態度で示しています。積年の恨みつらみが爆発して、現在、いっさい口を利かないというストライキ中です。結局は、黙っていることになるのですけどね。もう10年以上、こういうことを定期的に繰り返しています。もう疲れ果てました。妻はまったく反省もしないし、いっさい学習もしません。いくら言っても変わりません。しばらくすると、すぐに調子に乗って、意地悪なサルみたいに私に不愉快なことを言い出すのです。

私は戌年生まれ、妻は申年生まれですから、結婚するときにうまくいくかどうか非常に心配だったのですが、案の定、「犬猿の仲」です。この戦いが死ぬまで続くのでしょう。こんな不幸な人生を我慢せずに、さっさと死にたいと毎日考えています。

「世界幸福度ランキング」2019年版が発表。日本の順位はどうなった? | ハフポスト

日本の幸福度の順位は毎年下がっていますね。

2015年 46位
2016年 53位
2017年 51位
2018年 54位
2019年 58位

このまま日本人の幸福度は下がり続けるのは間違いがありません。私の幸福度も、東日本大震災の直後から、どんどん下がっています。最初は生き残ったことを喜びましたがが、徐々に生き残ってしまったことが苦痛に思えるようになりました。

もちろん、私が不幸であることの最大の原因の一つは、私に対する理解も感謝も敬意も示さない配偶者にあります。なぜそんな人を養わなければいけないのか、まったく理解できません。私の配偶者は、私のやる気や生きる気力を奪う存在でしかないのです。話しかけられるだけでエネルギーが吸い取られます。そばに存在を感じるだけで、ぞっとするのです。

それ以外の原因は、やはりお金ですね。経済的に相当に厳しいです。

将来不安の解消として、社会保障の充実を図るために、増税をしなければいけないと政府は言っていますが、結局、増税した分を政府の借金を返すために使ってしまい、我々の年金は丁半博打に使ってスってしまうのですから、将来不安はよりいっそう増すばかりです。

政府は「人生100年時代」などというインチキなコピーを打ち出して、庶民は死ぬまで働けと言っていますが、それは年金を払いたくないという意味です。

年々、この国がだめになっていくのも肌で感じます。

政府の借金は、国民の貯蓄です。政府は貧乏でも、国民は裕福であるはずです。ところが、自分たちの利益しか考えない政府や官庁は、私たち庶民に借金の責任を押し付け、税金を増やし、私たちの生活を苦しめているのです。

昼間、ラジオNIKKEIのマーケットプレイスのホームページをチェックしたら、日本人の賃金は適正かどうかというアンケートがありました。私は「安すぎる」に1票を投じたのですが、私が見たときには、ランクとしては最下位でした。驚いたことに、「適正である」が一番多かったのです。

日本人の賃金は他の先進国と比べたら、3割以上足りないという調査結果もあるのですが、昼間からラジオNIKKEIのラジオを聞いてせっせと株式投資ができる裕福な人たちは、働いても働いても苦しくなるだけの庶民の生活を理解していない人が多いと気づき、唖然としました。政治家や企業はこういう人たちばかり見ているから、ダメなんですね。だからこそ、庶民が苦しむ政治をし続けるわけですよ。痛みを分かち合おうとか言って。日本の国会議員は、年収5000万円ですからね。我々の生活などどうでもいいのはよくわかります。

だからこそ、もっともっと我慢しない若者を育てないと、日本は先進国にはおいてけ堀にされ、ますます新興国にも劣後していくのでしょう。