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れいわ新選組衆院選37議席獲得の予想 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

衆院選衝撃予想 TBSが伝えた「れいわ37議席獲得」の現実味|日刊ゲンダイDIGITAL

れいわ新選組は、既存のニセ野党とは違い、本物の野党である。既存の野党は、代替案を出しておきながら、すぐに引っ込めて、与党の政策に賛成ばかりしている。また、自民党に移りたがるような野党の政治家がいることに愕然としてしまう。

与野党の政治家は政治を自分たちのためだけに行っていることが有権者にはもはやバレバレである。彼らは誰ひとりとっても当事者意識のない人たちである。当事者である国民の不満をダイレクトに吸い上げてくれない政治家しかいない現実が、有権者の政治への関心を低下させているだけではなく、社会全体に将来への諦めを蔓延させているのである。

そこに山本太郎が我々の前に燦然と輝く存在として現れたのである。彼は「れいわ新鮮組」を率い、当事者である障害者を国会議員に当選させることに成功した。障害者に関わる仕事をしているような、障害者の代弁者を当選させたのではないのだ。

また山本太郎は「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ではないが、自らは落選しても、当事者である障害者二人を当選させたのである。この自己犠牲的な挑戦は有権者の度肝を抜いた。物語の主人公の振る舞いとして、まさにパーフェクトである。

また、「れいわ新選組」は恐るべき秘密兵器を持っていることを有権者に示すことができた。残念ながら落選してしまったが、元ホームレスのシングルマザーや公明党の政策に反対する創価学会信者にはワクワクさせてくれた。この秘密兵器のインパクトは極めて大きい。既得権益にしがみつき、国民の財産を日々食い物にしている既成政党の国会議員たちに対する攻撃力は計り知れない。

当事者である(経済的・政治的・社会的)弱者が、支持者からの寄付金を得て、政治に参加するための多額の供託金というチケットを手に入れるというシステムもまた斬新だった。

このやり方を見て、「れいわ新選組」は、既存政党の小賢しい国会議員や、彼らに忖度する学者たちから、「ポピュリスト」と罵られている。彼らは、「れいわ」のムーブメントは一過性のものであり、すぐに消えると見ているようだが、その見方はNHKから国民を守る党には当てはまるかもしれないが、「れいわ」には当てはまらないだろう。

ポピュリストというのは、下からの民主主義を遂行しようとする人たちであるなら、れいわ新選組は、真のポピュリストである。これまでの政治家の常識は通用しない。彼らは決定的に違う視点を持っている。

武術を習ったことのある人には常識であるが、人間は上からの突きより、下からの突き上げに弱いのである。突き上げのほうが攻撃力が高いのだ。背の高いものより背の低いもののほうが有利になる場合が多いということである。下からの突き上げに参加する機会を作ってくれた山本太郎に私は心から感謝したい。

一方、今回の選挙で、れいわに票を奪われたのは、立憲民主党だろう。立憲民主党の立ち位置としては、どう見ても、上からの民主主義である。枝野代表は「下からの民主主義」を訴えていたが、彼は東日本大震災による原発事故の際に官房長官を務め、「直ちに影響はない」という言葉を繰り返した人間である。国民を守る意識などないのである。うまいものをバクバク食ってブクブク太っている姿を見る限り信用できない。

れいわの議席数は立憲民主党の議席数を超え、野党第一党に成長し、自公政権に真っ向から対立する勢力に発展するように、我々は支援すべきと思う。

余談になるが、埼玉県の県知事選は、おそらく自公推薦の候補者である元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏に決まるだろう。元民主党議員だった現職の上田知事には、特に問題はなかったが、知事が推す大野元裕氏の落選は必至だ。彼は県知事に立候補するために、国民民主党を離党したばかりだ。中東の専門家である彼はこれまで一体何をしていたのか、どんな業績を残したのか、有権者にはまったく見えないからである。そんな政治屋に食い扶持を与えるほど気前の良い県民はいないだろう。

あの行田邦子氏も立候補しているが、彼女はあっちの政党へ行ったり、こっちの政党へ来たりを再三繰り返している。政治を就職活動の一環としているだけの政治屋が当選することは、100%ありえない。

与野党が対立していない状況を見るにつけ、私は絶望を感じざるを得ない。その絶望の突破口として、当事者集団である「れいわ新選組」の台頭に期待したい。