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新年の抱負:他人に惑わされずに、やりたいことをやる! [雑感・日記・趣味・カルチャー]

元旦早々、ピアノとバイオリンを弾き倒しました。ご近隣の皆さん、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

今朝、7時過ぎに目を覚まし、誰もいないリビングルームで、淹れたてのコーヒーを飲みながら、テレビをつけると、いつものように地上波ではくだらない番組が流れていたので、衛星放送に切り替えました。どこのチャンネルも商魂たくましい番組ばかりでしたが、NHKでは「空港ピアノ」という題する番組が放送されていて、思わず知らず見入ってしまいました。

空港があるのは北欧のどこかの国です(スウェーデンかな?)その番組は、人通りの多い場所に置かれた一台のグランドピアノを、通りがかった人が弾いていく様子をオムニバス形式にまとめたものでした。「ストリートピアノ」はYouTubeでも人気の番組です。私もよく見ています。しかし、YouTubeと違うのは、それぞれの人達のストーリーが語られていることです。サンタクロースに10歳のときにもらったピアノを毎日弾いているという高校生はドビュッシーの「月の光」を奏で、奥さんを亡くしたばかりの63歳の空港職員は自作の美しいピアノ曲を優しく弾き、自由を重んじる校風の学校の教師はイーグルスの「ならず者(Desperado)」を弾き語りし、その曲とともに番組は終わりました。なんだか、元旦から涙っぽくなってしまい、その感情を勢いピアノとヴァイオリンにぶつけた次第です。

「人生100年時代」などといつしか言われるようになりました。私を含め今生きている人たちが100歳まで生き残る確率はほぼゼロです。今年生まれた人たちが100歳まで生きる可能性が古い世代よりも高くなっているということを示しただけのもので、いまこの文章を読んでいる人たちが100歳まで生きる可能性はほぼありません。私だって、長生きしたところで、残り20年か30年でしょう。

昨晩、ギターのナット交換作業をしながら、「まーさんガレージ」のライブを見ていました。YouTube発でヨーロッパで人気が出た「人間椅子」というバンドのボーカルの和嶋さんがガレージに押しかけ、いっしょにつきたての餅を食べていたので驚きました。和嶋さんはまーさんの大ファンとのこと。

和嶋さんがまーさんのどこに惹かれているのかという話をしていたのが特に印象に残りました。数年前、まーさんは癌になって、もう残り少ない人生だから、家族や他人のためではなく、自分のために生きようと考えたという話を繰り返ししていたところがあります。和嶋さんはその話に感銘を受けたそうです(私もその話は強く記憶に残っていますし、当時、同じ気持ちになりました。)和嶋さんは、「自分はあと何年生きられるのだろうか」と考えているうちに、以前から欲しかった高額なバイクを購入してしまったそうです。その気持ち、ものすごくわかります。

和嶋さんがまーさんのファンになったもう一つの理由は、まーさんが故障したクルマを直していく様子を見ていると、自分自身が直されていくような錯覚を味わえるからだそうです。これまた私も同じ気持ちです。壊れたものが直されていく様子を見ていると(あるいは何かを自分で直していくと)、自己修復機能が高まるような気がするのです。これは精神衛生上、すこぶる良いものです。死期が近づいている老人にはおそらく共感してもらえると思います。

そんなふうに「現状維持」することも大切です。しかし、若い頃やりたいと思っていたのに、諦めていたものに、挑戦するというのも、これまた精神衛生上良いことです。できなかったことができるようになると、自信がつきます。歳を取ると、できないことが徐々に増えていくものです。体力が落ち、記憶力も集中力も衰えていきます。目も耳も悪くなり、さらには病気にもかかりやすくなり、いったん病気になると治りにくくなります。考えるだけで暗くなります。そういうふさぎ込んだ気持ちを打ち破るには、新しいことに挑戦することです。

今年は、私のネガティヴなマインドセットを変え、可能な限りポジティヴに考えて生きていこうと考えています。他人に貴重な時間を奪われないように、鈍感になる努力をします。自分で言うのもなんですが、私はかなり繊細な人間です。HSP(ハイパー・センシティヴ・パーソン)だと思っています。そんな自分の人格を否定するわけではないのですが、いつまでも他人に惑わされて生きるのは良くありません。嫌なものは避け、楽しくなるようなことにみずから近づいていくようにしていきたいと思います。

私は占いは信じませんが、気になることは気になるので、ちらっと私の星座の今年の運勢チェックしてみました。良いことばかり書いてあったのでひどく気を良くしました。

というわけで、今年の抱負は「他人に惑わされずに、やりたいことをやる!」ということにします。

新年、歯ブラシを赤いものに替えました。妻も同じ赤いのを使っているので紛らわしいですが、男女を色で区別する時代はおかしいですからね。ちなみに、「紅白歌合戦」なんか1秒たりとも見ませんでした。あの番組は設計があまりに古すぎるんですよ。