空虚なる中心

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日本では、コロナ禍と太平洋戦争の状況は酷似しています。同じ構図です。つまり、政府は責任を国民に押し付けているということです。自粛を要請しながら、自粛しないやつを懲らしめる「自粛ケーサツ」を市中に溢れさせ、安倍政権は日本を共産主義的な「相互監視社会」「密告社会」にしようとしています。本来、コロナ禍を深刻にしてしまったのは安倍政権なのですから、すべての責任をとって、企業に休業補償をし、個人に対してはお見舞金を給付すべきなのです。しかも、無税で。それをしなければ、コロナ感染症で死ぬ人たちよりも、自殺者の数を増やしてしまいます。安倍政権はその２つで国民を大虐殺するのです。

特攻隊の志願者は、お国のために自ら特攻を志願した形にされていますが、否が応でも志願しないといけない状況を上官に作られてしまったのが歴史的事実です。百田尚樹の小説のような美しい話ではないのです。ここに見えるのは、責任者であるべき人が責任を取らないうような仕組みです。安倍総理は過日イタリア人の記者の質問に対して、自分は責任を取らないと明言しました。まったく同じ構図であることがおわかりいただけるでしょう。

昭和天皇が責任を取らなかったことから、日本は「空虚なる中心」の国と外国の知識人からは見なされています。（たしかフランスの哲学者のロラン・バルトが言ったのだと思います。）こういう無責任社会は国民にとって大問題なだけではなく、恥さらしでもあります。いまだにこの図式が続いているということは、日本人が一歩も進歩していないということです。

お上の言うことを唯々諾々と聞き従っていればいい、庶民は黙って「専門家」と称される詐欺師たちに従っていればいという「百姓根性」をいまだに持っている人が多いのですが、残念ながら、それは民主主義を破壊する思想です。彼らは国のためにならない人たちです。国を愛する人は、他人任せにしないのです。だから、国家の中心であるはずの総理大臣が、責任を取らないと宣言したということは、彼は日本を愛していないということを意味します。安倍総理が国民を野垂れ死にさせると宣言したと解釈すべきです。そんな安倍総理を支持し続けている人たちは、本当に日本人と呼べるのでしょうか。

上に指摘したような構図で現在の状況を見て、戦中のムラ社会の再現である「自粛ケーサツ」に啓蒙し、それでも改心しない「自粛ケーサツ」を取り締まり、刑務所に打ち込むべきです。そして、国民に対する責任を果たすように、政府に要求していくべきなのです。政府の歳入は、もともとは国民が稼いだお金です。いまは緊急事態なのですから、国民の命を救うために、お金を使うべきときなのです。

この期にに及んで、そんことをしたら国の借金が増えるという人がいますが、日本の場合は、政府の借金の多くは国民の資産です。国民の借金が増えるわけではないのです。経済学の基礎中の基礎ですので、財務省に騙されないようにしないといけません。騙されてクルクルパーになったのが、麻生太郎です。岸田もそうですね。