新しい三線 [音楽・楽器]
昨日ハードオフのオンラインモールで購入した沖縄の三線を販売店に取りに行ってきました。ソフトケース付きで5,500円（税込み）でした。ケースだけで同じくらいの値段がするので、ケースに三線がついているようなものです。ケースにはほとんど汚れはありません。
ソフトケースの楽譜入れを漁ると、中から工工四集（緑本）と値札が出てきました。単体で3000円する本ですよ。でも、値札には4,000円と書いてあります。5,500円だって、お買い得なのに、どういう値段の付け方をしているんでしょうか。ヤフオクだったら、これで２万円くらいになるでしょうね。私はぜったいに出品しませんけどね。
本体にはほとんど弾いた形跡がありません。チーガー（胴巻き）にも汚れも擦れもありません。
このウマは消音ウマです。単体で450円ほど。私は持っていませんでした。
カラクイはすごくきれいです。回してみると、スムーズで、調弦しやすいです。キュッキュという音もしません。新品はこんな感じなんだと初めて知りました。
小さいバッグから、竹とプラスチックのウマが出てきました。
弦は３本とも、黄変もしていないので、そのまま使えそうです。
棹には、ポジションステッカーが貼られていました。「八」と「亻五」には貼ってあるのに、何故か間の「九」には印がついていません。ちょうど真ん中だから、なくてもわかりますけどね。
裏側もきれいです。これは全体的に黒っぽい蛇皮ですね。ヤフオクで落札した方は、全体的に赤っぽいです。なぜか鱗の薄皮がむかれていないので、ポロポロ落ちて、すごく汚いです。そんなものは不必要なので、あとでコロコロテープを使ったりして徹底的に剥がしました。
この爪は私が愛用しているものより二回り小さく、使いにくいです。試し弾きしてみたら、音も小さく感じるし、空振りしてしまいます。
こんなふうに穴が貫いているので、軽くできています。
鱗の剥がれ以上に、大きな問題を発見しました。棹が太鼓にきちんと収まらないのです。作りが雑です。棹の振動が太鼓に伝わって音を出すという要素もあるので、ピタリとくっついていなければいけないのですが、５ミリほどの隙間があります。店舗でも確認したのですが、押し込んでも入りません。これは全然駄目です。
仕方がないので、ヤスリを使いました。棹の根元を削ったり、太鼓の先端の穴を広げたら、そこそこきれいに収まりましたが、どうがんばっても完璧にはいかないでしょう。そもそも太鼓と棹の形が合っていないからです。これは沖縄三線組合のステッカーが貼られていないので、外国で作られたものなのでしょう。ヤフオクで落札した方は沖縄三線組合のステッカーが日本製であることを証明していました。改めてそれを点検したら、きちんと接合されていて、隙間なんかまったく空いていません。
ということで、チーガー（胴巻き）も、弦も取り付け直して、完成です。
竹のウマをつけて３０分ほど弾いてみたのですが、やや高音よりです。気になったのは、女弦（みーじる）がすぐに狂ってしまうことです。やはり弦も新品同様なのかもしれません。
最後に、消音ウマに取り替えて、弾いてみました。かなり音が小さくなるので、これなら深夜でも練習できそうです。
ついでに、ハードオフで楽器コーナーを見ていたら、HORAのフラットバックのマンドリン（ルーマニア製）が1.5万円で売られていました。私がほしいアイリッシュ・ブズーキではないので、買いませんでした。新品同様でしたから、本来なら、3万円くらいするはずです。やはり長期にわたる外出自粛期間で断捨離をして放出されたものがけっこうあるようで、これからハードオフ巡りでもしようかなと思います。
- 出版社/メーカー: 米須三線店
- メディア:
アマゾンでは、強化張りの三線（ソフトケースとのセット）は、だいたい３万円ですね。
- 出版社/メーカー: 三線工房まちだ屋
- メディア:
ケースだけでも、配送料を入れると、５０００円以上します。
