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陰謀論者と同じような空虚さ [雑感・日記・趣味・カルチャー]

ひろゆき氏、呆れ笑い パンサー向井も困惑  番組出演者に「まさに老害」の声 – fumumu

この記事は、菅総理を高く評価する大下英治氏を「老害」として一方的にディスるものになっていますが、読んでいて「ちょっと待てよ!」という気分になりました。私は木下さんの著作は1冊も読んだこともなく、テレビのコメンテーターとして数回拝見したことがある程度です。wikiを見て驚いたのは、膨大な数の本を書いてこられた人だということです。一人の人間が、あんな数の本を上梓できるとは信じられません。それだけでも「年齢マウントがきつい」なんて言って、頭の悪いお笑い芸人が馬鹿にするようなことはできないと思います。

確かに菅総理はポンコツです。スピーチが下手すぎて、言葉の力で人心を掌握することをまったくできない時点で、あまりに日本的な政治家なんだと残念に思います。そういう菅総理を「あの人はすごい人だ」と評価する木下さんの考えは私にはまったく同意できませんが、木下さんなりの考えをじっくり聞いてみたい気がします。ひろゆき氏らの主張もわかりますけど、年長者に対して失礼な態度を取ることは、自身の教養の無さを示すので、ひろゆき氏自身にとっても良いことではありません。差別的ですが、お里が知れます。ひろゆき氏はいつものように木下氏を「論破」できたと思っているのかもしれませんが、そういう思い込みは浅はかだと思います。あと10年もすれば、ひろゆき氏自身がホリエモンと同様に若い世代から「老害」扱いされることは容易に予想できます。彼らは自分の考えの正しさを心から信じており、他者の意見は認めないからです。

司会者の方も、長い歴史を踏まえて木下氏が出した予想を正しく視聴者に伝える義務があったと思います。ひろゆき氏らと一緒になって菅総理を叩いて「ガースー抜き」をしていけないでしょう。この記事には、ヤフーニュースのコメント欄で連日菅総理を叩きまくっている人たちのコメントや、トランプ支持の陰謀論者の主張を読んだときと同じような空虚さを感じます。まったく中身が無いし、学ぶべき知見がまったくないのです。