「公式発表はどれもこれもウソ」と訴える陰謀論者の頭の中とは - 新刊JP

「公式発表はどれもこれもウソ」と訴える陰謀論者の頭の中とは - 新刊JP

陰謀論者の想像する世界は、善と悪の二元論でできています。彼らにとっては周囲の人間は、敵か味方のいずれかに分類することができるわけです。敵は権力者で、味方は権力者に服従を余儀なくされている側の人間です。

陰謀論者にとって政府やマスコミは権力者側にカテゴライズされるので、彼らが発表する情報はすべて、国民を騙してコントロールする材料ということになっています。そのようにシンプルに考えるせいで、権力者を否定し、彼らから権力を奪い取れば社会がガラリと明るくなると考えてしまうのです。マルクスに毒された共産主義者が引っかかったものと同じ手口です。（昔のフェミニストも愚かにも二元論の罠にはまりました。）トランプを支持するQアノンらの陰謀論者はみな私の目には、右翼のコスプレをした共産主義者に見えます。彼らは歴史から驚くほど何も学んでいないのです。

プロレスの興行師でもあったトランプは、政治をショーに変え、プロレスを楽しむ感覚で世の中を観る楽しみを愚民たちに教えてしまいました。トランプは自分を支持する人たちは、暴力や差別を肯定する側の人間も正義であって、トランプに歯向かう側は悪の枢軸に見立てました。しかし、ショーが終わってみたら、実はトランプ自身が大統領のコスプレをした不正義を体現する権力者だったことに、ほぼすべての人が気付かされました。

歴史を学ぶと、そういう「ねじれ」に気づくことが多いものです。それに気づかなかった人は、善悪二元論に凝り固まって、自分が陥っている矛盾に目が行かなくなっているだけです。

トランプ氏が退任間際に大量恩赦・減刑した全143人のリストはこんな感じ - GIGAZINE

数々の伝統をぶっ壊してきたトランプが、犯罪者たちの恩赦という伝統だけは守ったというのは、おかしな話です。あの男がどちら側の人間か、これでわかると思います。この犯罪者たちの中には娑婆に出て来て再犯する者もいるのでしょう。


関西人の間で「知らんけど」が流行るワケ。日本語研究者に聞いてみた（週刊SPA!） - Yahoo!ニュース

私も「よくわからないけれど」「よくわかりませんが」はよく使います。言質（げんち）を取られないようにするため、責任逃れという意味合いもありますが、むしろ正しいかどうかは自分で調べてね、私の話を真に受けないでね、という教育的な意味合いで使っています。