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過剰なポジティヴ・シンキングはうざい [健康・メンタルヘルス]



「どんなことでもうまくいく。私は大丈夫」だなんて、あまりに嘘くさい気がします。自己啓発本にあるような詐欺ビジネスと同じことを勝間さんが説くのはいいのですが、宗教者でもないし、成功したビジネスマンでもない私にはそんなことを主張する資格はこれっぽっちもありません。

そんな私でもふだんこう思うようにしています。「自分はダメな人間だけど、まだましな方だよ。下を見れば、いくらでも下はいるんだから」と。「私にはできる。どんなことでも努力すればできるようになるんだ」なんていくら自分を騙しても、努力と才能が足りずに、また運が悪くてうまくいかなかったときに、プライドが傷つき、大きなダメージを負います。それは精神的ダメージが大きいのです。プライドを守ることがまるで悪いことのように勝間さんはおっしゃいますが、自尊心を失うことには誰も耐えられません。そんなに人間は強くはないのです。

どうせ私は日本人の男性だから、老人だから無理だなんて思って自己防御する行為を「セルフ・ハンディキャッピング」というそうですが、私もそれを愛用しています。ただ、「自分にはそんなことはできない」と言って、あきらめて何もしないのではありません。私の場合は、バカボンが好きなので、「それでいいのだ!」で自己肯定していますけどね。できないかもしれないことでも、実際にやってみて、できるだけ楽しむのです。できなくても、いいんです。それでいいのです。年なんですから。それでも別に不満はありません。楽しめればいいんです。誰もが勝間さんのように何でもできるようになる必要はありません。それぞれやりたいことをやって、やりたくないことはやらなくていいんです。自分の価値観を凡人たちに無理に押し付けるのはやめた方がいいと思います。そういう押し付けは自分も不健康になるし、周りの人たちも不健康にします。



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