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【ゆっくり解説】過去イチ酷い・・ 電気資格研究所 副業・転職・私生活で活躍するお洒落資格ランキング【資格】 [資格・学び]



「国家資格至上主義」は結構ですけど、物の見方がきわめて狭いと思います。誰もが資格取得の目的を転職や就職活動に定めているわけではないし、それらに役に立たないものが、あらゆる意味において役に立たない資格ではありません。この動画の作成者は、自らの考え方を「なんとか至上主義」とか自称し、揶揄しているくらいですから、自分の浅慮を客観視できているのは明らかですが、趣味や知識の幅を広げることが生活の満足度の向上につながるということを理解できないのかもしれません。

国家資格だから役に立って、民間資格だから役に立たないという二分法の発想はきわめて幼稚なものです。私が取得した第2種電気工事士は国家資格ですが、実際にはその分野の仕事をしないのですから、転職にはいっさい役に立ちません。役に立つか立たないかという他人軸ではなく、自分がそれを役に立てるか立てないかという自分軸で物事を考える必要があると思います。「役に立つ」という言い方を多用する人は、複数の観点を持ち合わせておらず、また自分の考え方を正当化し、他人に押し付け、また自分のプライドをそれによって保とうしている節があります。その観点から言えば、この方の思想には幼児性を嗅ぎ取れます。

自称「資格マニア」に、「あなたはなぜ資格を取得するのか?」と質問したら、「楽しいから」と答えることが多いと思います。「なぜ楽器なんか弾くの?」「それは楽しいから」というのと同じです。入門書や専門書を買って読んで勉強しているだけだと、論文でも書かない限り、「そうなんだね」で終わりです。読んだものは片っ端から忘れていきますし、仕事に直接役立つことはほぼありません。単純に本を買って読んだという事実はあるのでしょうが、資格の場合は最後に試験がありますから、知識をしっかり身につけたことを証明するカードや賞状が得られるのです。ゲームをして、ポイントを稼いでいるような感覚に近いかもしれません。しかし、そのポイントはゲームとは違ってヴァーチャルなものではなく、現実生活における経験値を向上させてくれます。スマホやPCでゲームをするだけで時間を消費するのとは違って、実際に知識を身につけて、視野を広げて、最後には、それを証明する免状などがもらえ、しかも一定数の人間には自分の努力が評価してもらえるのです。「資格マニア」にとっては、それで十分なのです。ゲームなんかしていても誰も評価してくれません。「人生は短いのに、君は自分の時間を無駄にしているね」で終わりです。そういう観点から資格取得を見ることはできないのでしょうか。仕事に役に立たないものは悪なのであれば、ゲームすら悪です。ネット上の情報の99.9%は悪です。ニュースもお笑い番組も何の役に立ちません。本当に役に立つのは天気予報と交通情報だけでしょう。

民間資格を取得しても誰からも評価されないというのは事実でしょう。それは本を読んだだけでも、仕事に役に立たないというのと同じことです。しかしながら、自己満足かもしれませんが、資格を取得することによって自分の人生を充実させる効果はあるのです。どんなものの仕事に役に立つかどうかという基準で割り切れるわけではありません。人間というものはもっと複雑な生き物です。このチャンネルの運営者は、もっといろんな民間資格を取得して、視野を広げたほうがいいんじゃないでしょうか。




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