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ボルハの聖像と自民党の改憲案 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

衝撃の真実!キリスト壁画を修復した”アノおばあさん”の今がスゴイ! - NAVER まとめ

【キリスト画】おばあさんが勝手に修復した教会の壁画が人気爆発 → 「元に戻さないで」と2万人が署名 | ロケットニュース24

【キリスト壁画】あの残念な修復画を見にスペイン・ボルハまで行ってきました!【世界最悪】 | 世界のなんでやねん!

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2012年スペインの田舎町のボルハで、朽ちかけたキリストの肖像画をヒメネスというおばあさんが自己流で修復し、まったく別物にしてしまった事件を覚えておられるだろうか。おばあさんの修復した聖像は世界中から失笑を買い、ヒメネスさんは非難の的になった。

話は飛ぶが、安倍政権の最優先事項は、アベノミクスではなく、憲法改正であることは周知の事実だ。その自民党の改憲案に対して、野党の側は反対を唱えている。しかしながら、その反対の声を上げる野党に対して、自民党の議員や安倍政権を支持する人たちは、「対案を出せ」と迫る。「対案を出せない野党は無能であり、政権担当能力がない」とまで言い切る。

そこで思い出すのが、冒頭に書いたヒメネスさんの聖像だ。いまの日本国憲法は修復が必要なくらいヒビだらけなのかもしれない。しかし、そのヒビを修復し、もとどおりにすれば、もともと意図されていた美しさが蘇るはずだ。ところが、自民党は、ヒビを修復するのではなく、キリストを上書きして、サルにしてしまおうとしている。「俺たちが直してやるというのに、なぜ反対するのだ」と言われても、自民党がキリストをサルにしてしまうことはわかりきったことなので、「ヒビはもっと後で専門家に頼んできちんと修復するから、とりあえずはそのままにしておいてほしい」というのが野党側の願いであり、対案なのである。

しかし、自民党は、それは「対案」ではないと主張する。俺達はサルにするのだから、お前たちはブタでも書けと言いたいらしい。我々はサルもブタも嫌なのである。それが対案なのだが、自民党はどうしてもサルにしたいらしいのである。世界中から失笑を買うのは、なんとしてでも避けたい。