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工工四を覚えました。 [音楽・楽器]

ヤフオクで手に入れた沖縄の三線は、少し調弦がしにくいので、分解して、カラクイを外し、清掃して、木部に楽器用のオレンジオイルを塗り込んでみました。弦もきれいに巻き直しました。

(カラクイが滑るのを防ぐために歯磨き粉を塗るという方法もあるそうです。私はやりたくないなあ
。)

胴と棹を外して、胴の中を覗いたら、布が貼ってあったので、強化張りであることを確認しました。上から見ても、蛇の皮から布の模様が透けて見えるので、わかってはいましたが。胴の中には「上」と黒いペンで書かれた文字が見えました。棹を取り付けるときの目安なのですね。

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これは最初の状態です。昨日届いたときには、この歌口にホコリがびっしり溜まっていて嫌悪感を覚えるほど汚かったのですが、すぐにブラシでこそぎ落としました。弦の雑な巻き方が気持ち悪いことが感じられるでしょうか。

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カラクイを引っこ抜きました。

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カラクイもだいぶ乾燥しているようなので、オレンジオイルを塗りながら、溝の間に挟まっている細かいゴミも除去しました。カラクイを差し込む棹の穴にもオレンジオイルを少量すり込んでおきました。

オイルで少ししっとりしたせいか、カラクイがしっくりハマるようになりました。

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弦を巻き直した状態です。きれいになってと思います。

結果、ちんだみ(チューニング)がしやすくなりました。自分で分解して、取り付け直したので、構造もわかりました。これでカラクイをへし折ることもないでしょう。力加減もわかったので。

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三線を始めてまだ2日目ですが、さっそく「工工四」も覚えました。思ったより簡単に覚えられました。覚えるべき音の数は13個です。しかし、四五六七八は規則的に並んでいますので、むりやり暗記しなければいけないのは、実際は8つしかありません。ちなみに、「尺」(シ)は2つ(通常のシとシのフラット)あるから8つではなく7つの計算です。7つなら、誰だってすぐに覚えられるでしょう。開放弦の音は、上から合(アイ)、四(シ)、工(コウ)です。これを覚えれば、残りは4つ。中弦の開放弦は「四」で、その次が「上」「中」ですから、残りは2つ、男弦の「乙」と「老」だけです。ということで、私はすぐに覚えちゃいました。アマゾンに勘所のステッカーを注文したのですが、わざわざ買うまでもありませんでした。

「尺」は2つあると書きましたが、低いほうの「尺」はポピュラー音楽などで使われるもので、「涙そうそう」もそっちです。

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工工四で表記された「涙そうそう」の楽譜を見ながら1回練習しました。だいたいメロディになっていました(でも、この楽譜合っているのかなあ)。「かえるの合唱」も簡単ですね。

三線の演奏では、特に、古典曲の場合は、薬指は使わないそうです。薬指を使わないようにするのは、なかなか難しいですね。ギターやウクレレだと薬指を使うので、ふつうに使ってしまいます。でも、私は独学ですので、薬指を使っても文句を言う人はどこにもいません。しかも、正統派のバチではなく、ギター用のピックを使っているくらいです。バチは、水牛の角で作った指サックのような形のものです。バチの重みで弦を押し下げるような弾き方が正しいそうです。



これも、けっこう簡単に弾けますね。