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糖尿病は自己責任ではありません。 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

糖尿病は「自己責任」? 麻生氏発言にずっとモヤモヤ:朝日新聞デジタル

麻生太郎は、恐ろしいくらいのアホなのに総理大臣を務めたり、経済オンチなのに財務大臣を担当しているのは、自分の能力のおかげだと思っているとしたら、それは救いがたいです。人間には、自分でコントロールできることと、できないことがあるということすら理解できないとしたら、三島由紀夫ばりに傲慢だと言わざるを得ません。

成人病を生活習慣病と改名したのは、105歳で亡くなった聖路加病院の院長である日野原重明先生であることはよく知られています。日野原先生は、地下鉄サリン事件のときに、病院を開放し、献身的に被害者の救助にあたった立派な先生ですが、この改名は失敗だったと思います。

たしかに、糖尿病などの生活習慣病は、ライフスタイルに起因することは多いと思います。ところが、その生活習慣は、自分で自由にコントロールできるわけではないのです。

たとえば、長時間勤務、不規則勤務、深夜勤務、親に栄養の知識の欠如、家庭の貧困など外部環境が原因で、生活習慣病になっているのだとしたら、それは自己責任ではありません。原因は、本人の意識ではなく、生活環境の方です。したがって、責任を果たすべきなのは、病気の当事者ではなく、外部環境の方です。改善すべきなのは、職場や政治などのほうです。

すべての人間が自分自身で環境を自由自在にコントロールできるのなら、生活習慣病になったことを自己責任と言うことは可能ですが、そのような人はまずいません。ですから、生活習慣病を自分の責任と考えるのは、きわめてバランスの悪い、偏見に満ちた考え方なのです。(そういう偏見を疑うことができない麻生太郎こそ、「生活習慣病」なのでしょう。)

それはそうと、血圧が正常である人は、全人口の(?)7%しかいないそうです。だとしたら、正常のほうが逆に異常ということになりますね。

生活習慣病などというものは、大人であれば、たいていはかかるのですから、成人病に戻したほうがいいんじゃないでしょうか。生活習慣病などと言うから、麻生太郎みたいな自己責任論を振りかざす馬鹿が、臭いカメムシみたいに繁殖するのですよ。

全体の7%しかイない!? 正常血圧の方が珍しい事実(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース