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高級時計を買うべきか否か [雑感・日記・趣味・カルチャー]

「高級時計を買うべきか否か」というタイトルは、私が高級時計を買いたいという話ではありませんのであしからず。そもそも私には高級品を買うような経済的な余裕もないし、興味もありませんから。ふつうの安物で十分です。

All Aboutというサイトで、若い男性のライターさんが、金持ちになるためには高級な時計を買うべきだとよく書いています。

高級な時計は、他人が欲しがるものですから、価値が下がらないというのです。本当でしょうか。

この考え方は、自分がほしいという思いを押し殺し、他人がほしいと思う人気の商品を手に入れるという発想ですから、それは株式市場を動かしている考え方と同じです。その企業を応援したいという気持ちではなく、他人がそこの株式を買いそうだから、自分も買うという不健全な発想です。

自分の周りの人たちが支持しているから、あの議員を支持するというような他力本願の考え方です。

要するに、このライターさんの意見は、自分の頭で考えたことは信じるな、他人に流されろ、ということです。これは奴隷の発想です。お金持ちどころか、貧乏人の発想です。ギャンブルと同じで、もしかしたら経済的にはお金持ちになれるのかもしれませんが、心は貧乏なままです。満足度は低そうです。

かりに100万円の高級時計を買ったとして、それを売却する時点で50万円に値下がりしたとします。すると、損失は50万円です。

かりに1万円の安価な時計(私が身につけているような時計)を買って、廃棄する場合の損失は1万円です。

どちらが経済的な損失が少ないか明白です。もちろん、200万円で買ったものが、売却時に1000万円に化けることもあるでしょうが、それには時間と知識と運が必要です。

楽器にも異常に値の張るものがあります。職人によれば、材などの「希少価値」に由来するもので、音の良さはまた別とのこと。高額であれば音質も良いというわけではないのだそうです。これはなんにでも(不動産にも!)当てはまるバランスの良い考え方ですね。

All Aboutのライターさんの言っていることは面白いのですが、私は参考にしないほうがよいと思います。