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時制 [資格・学び]



解説の方法は違いますが、私もこの人と同じことを授業で必ず解説しています。

・英語の動詞には未来形はなく、未来表現しかありません。未来表現は予想・推量です。
・日本語の動詞にも未来形はなく、未然形と已然形しか存在しません。
(韓国語には、フランス語と同様に未来形があるそうです。)

「未然形」は、現在と未来に対応し、「已然形」は、現在と過去に対応する時制です。前者は「する」「します」で、後者は「している」「しています」です。「する」「します」を未来にするときには、副詞や助詞を使って未来を示します。同様に、「している」「しています」にも、副詞や助詞を使って、現在と未来を区別します。具体例がご自分で考えてみてください。

外国人に日本語文法を教えるための教科書で勉強すれば、そんなことは当然のように書かれているし、日本語を学んだ外国人はみな知っていることですが、日本語ネイティヴは日本語の文法を学んだこともないし、解説する能力もないので、自分で話している言語の仕組みを理解できていないのです。だからこそ、英語を学んでも日本語と対応関係が見いだせず、英語の文法も日本語の文法も理解できないまま死んでしまうのです。

英語を学ぶときには、英語を英語で学ぶというのが主流になりつつありますが、その教育方法を唱導する人々は、きっと日本語がわかっていない人です。外国語を学ぶ際は、母語と比較しながら覚えるのがもっとも効果的です。さもなければ、母語の特性に引きずられてしまうことを避けることができません。

英語ができない人は、「いまから何々を説明します」と言おうとして、I explainと書き(言い)始めます。そして最後にfrom nowをつけます。びっくりしますけど、これは事実です。彼らは「する・します」という未然形に現在と未来が含まれていることを認識できていないのです。そこでつまづいていることさえ、中学校の英語教師が気づいていないので、彼らの進路を阻む石ころを取り除くことができずに卒業させてしまうのです。日本人英語学習は日本語がわからない人々によって被害を受けているのです。

加害者の中には、もちろん、英語を英語で教えろと主張する腹黒い人々も含まれています。そういう連中をハエたたきで叩き潰さないと、英語教育は一向に改善しません。


Oxford Dictionary of Englishのアプリが本日1080円から580円に値下がりしたので、さくっと購入していましました。この辞書は毎日のように使っているので、すでに元はとっています。無料版から有料版になったので、鬱陶しい広告がいっさい表示されなくなりました。無料版だと単語の発音が聴けなかったので、それが聴けるようになって便利になりました。しかし、残念ながら、音質が極端に悪いです。かなり残念ですね。