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バイオリンの弓を掃除しました [音楽・楽器]

中古で買ったバイオリンの弓の毛がどうも汚くて、いくら松脂を塗っても、ビビる箇所があります。当然、私が下手だから、変な音が出るのだろうとは思うのですが、試しに、毛の掃除をしてみました。

ネットで調べると、ほとんどの人が、半年に1回から1年に一回は毛替えをすべきだと言っています。しかし、交換するには、交換してもらう店を探して、頼まなければいけません。私の家の近所には楽器屋さんはないので、ネットで検索すると、隣町に個人経営の小さな楽器屋さんがあることがわかりました。通常は安くても6000円はかかるところ、3000円という激安価格で交換してくださるそうです。いずれそういう店も利用するかもしれません。

しかし、まだバイオリンを始めたばかりですから、勝手がわかりません。ネット検索していたら、アルコールで松脂を拭き取ることで、毛を復活させることができるという記事を発見しました。ふつうは毛のキューティクルが傷むので、松脂が乗らなくなると説明されるのですが、そのサイトの書き手は、それは嘘で、キューティクルは剥がれないと主張しています。キューティクルに松脂が固着してしまって、新たに松脂が乗らないので、弦との摩擦力が低下して、変な音が出るという話です。したがって、固着した松脂をアルコールで溶かして拭き取れば、寿命を延ばせるというのです。その方は5年位替えていないそうです。

どうせ中古の弓ですので、ダメ元で私もアルコールを使った弓の毛の掃除を試してみました。

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使ったアルコールは、消毒用のアルコールです。燃料用のアルコールも持っているのですが、燃えたら一巻の終わりなので、そちらは使いませんでした。毛にアルコールを吹きかけた後、馬の毛を触ると、溶けた松脂が手にベタベタとこびりつきます。それをティッシュでゴシゴシと拭くと、サラサラヘアーになってきます。本当は、繊維が毛に付着しないように、ティッシュではなく、不織布のほうがいいそうなので、この後、ウェットティッシュで拭き上げました。

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写真だと分かりづらいかもしれませんが、黄ばんだ色が少し白っぽくなっています。

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アルコールが乾いた後、新品の弓に松脂を塗るように、3分ほどかけて端から端まで丁寧に塗り、バイオリンを弾いてみると、なんと驚いたことに、今までよりもきれいな音が出るのです。これまで弓の根本の方に来ると、急にギシギシという嫌な音がしていたのですが、それも収まりました。効果てきめんでした。もちろん、人差し指の力の入れ方を変えることも覚えた影響もありますが、それでも使いやすくなったことは確かです。この程度の掃除で良い音になるのですから、新品の毛に交換すればもっと良い音が出るのでしょう。

いずれ上手になったら、毛替えもしてもらいに行って、1万円以上の新品の弓を買ってみようと思います。フェルナンブコではなく、ブラジルウッドで十分ですけどね。あるバイオリニストさんがYouTube動画の中で、「技術はお金で買える」と言っていました。高額な良い弓を買えば、苦労せずに上達するというのです。良い弓なら、隣の弦を弾いてしまうということもないし、黙っていても良い音が出るそうです。その方は、カーボンファイバーの弓も勧めていました。1万円程度の安いものも出回っていますが、その程度のものでは効果は感じられないので、10万円くらいのものが良いそうです。フェルナンブコも安物だったら、ブラジルウッドとほとんど変わらないので意味がないそうです。いずれにせよ、弓に10万円も出すことはできないので、私の場合はお金ではなく、時間を投資するしかなさそうです。



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