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もう逃げ切れません [雑感・日記・趣味・カルチャー]

日本の国力がアジアで低下、このままでは韓国にも追い抜かれる理由(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

楽観の度が過ぎる経済評論家の伊藤洋一氏は、「経済力や国力はただのGDPではなく、一人あたりのGDPで見るべきだ。そうすれば日本がけっして駄目な国であるわけではないことがわかる」と数年前まで言い続けていました。最近は、日本の「一人あたりのGDP」さえも、みるみるうちに下がってきているので、その説を引っ込めているようです。

日本の経済力・国力が下がった原因は、自民党と官僚と大企業のコングロマリットです。それに異論を唱える人はいないでしょう。彼らは日本の国際競争力を高めるためと言って、発展途上国の水準まで従業員の給料を下げ、国民の可処分所得を減らしてきました。これも異論はないでしょうが、日本は内需型の国です。ローカルでドメスティックな需要で経済を回してきた国です。1億人以上もいる国ですから、かなり大きなマーケットなのです。その事実をすっかり忘れて、「グローバル」しか見ない、「視野の狭い」人ばかりが増えたために、この30年で国内がすっかりボロボロになってしまいました。

少子化がよりいっそう進んだのは、国民の多くがこの国の未来に希望を持てなくなったからです。少子化のせいもあり、国は教育費を削り続けています。そして、日本の民主主義を支える市民を、民間企業を儲けさせる道具(奴隷)に変え、教員の給料を低水準に抑えこみ、さらに教育コストを減らすために非正規の教員ばかりにし、その上、お役所仕事そのものである「仕事をやっている感」を出すための、あまりに無駄な雑用を増やし、教育(授業研究も!)に当てる時間や研究に使える時間を減らしてきました。結果、このありさまです。教育レベルもだだ下がりです。研究がろくにできない日本の大学は世界から完全に見下されています。

そんな状況を作り出してしまったのは自民党と官僚と大企業のコングロマリットです。この諸悪の根源を支えてきたのは一体誰なんでしょうか。無論、それは「あなた」です。自分は選挙に行かないから関係ないという人も、この政権を支え続けてきた一人です。したがって、正真正銘の犯人です。もう逃げ切れません。