SSブログ

箱根の天使 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

箱根の天使が走って救う、三が日の不仲な家族たち:日経ビジネス電子版

毎年「ニッポンのお正月」という田舎芝居を演じることにうんざりしている気の毒なニッポン人を救う天使として、大学生の駅伝走者が箱根を走ってくれているという小田島さんの慧眼。確かに、そうなのかもしれません。

しかし、少なくとも我が家では、そういう三文芝居をする必要もなくなりました。我が家にはもはや正月はありません。強欲な人たちをあぶり出す初詣にも出かけることもなく、静かに自分の時間を過ごすことができました。年越しそばは、私の体に悪いから嫌なんですけど、食べました。餅は喉につまらせて死ぬかもしれないので食べていません。それより、年末に妻の実家に帰省した折に、高級な京都の「おせち料理」を1段分もらってしまったので、あれを処理するのは苦痛でした。義父母たちは歯が悪いので食べられないという食材や彼らが食べたくないという品だけ詰め込んだものですから、ほんとうにまずかったです。

というわけで、予期せぬ邪魔が入りましたが、基本的には我が家ではそんな「箱根の天使」の存在は必要ありませんでした。長男が帰省しても、自分の部屋に閉じこもってゲームをしているし、私も次男も同様に受験勉強で忙しかったからです。テレビの前にかじりついて、箱根駅伝やら正月特番を見ていたのは妻だけです。そうそう、そんな暇な妻でさえも大晦日の紅白歌合戦は見ていなかったようです。知らないミュージシャンたちか、糠味噌臭い老歌手ばかりになってしまったので、妻でさえも見る気が起きなかったようです。もうこの際だからNHKはポリティカリー・コレクトの時代に合わない時代遅れの「紅白歌合戦」を止めたほうが良いかもしれませんね。

そのかわり年末年始は、「朝まで生テレビ」よろしく、各界の論客たちを集めて、ニッポンの将来を議論したほうが良いかもしれません。

年末年始は日本を逃げ出す人たちも大勢います。それはなぜか、わかりきっています。ニッポンのお正月が嫌いだからですよ。私もお金があったら、こんな田舎芝居を「見る」のを止めたいです。