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フォロワー41万人、志茂田景樹に“人生相談”が殺到!「死にたい」の声にどう答える?(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース [雑感・日記・趣味・カルチャー]

フォロワー41万人、志茂田景樹に“人生相談”が殺到!「死にたい」の声にどう答える?(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース

心の悩みは現代人にはつきものです。それだけ今は自由に生きられるということですね。我々は何事も他人に決められてしまう時代ではなく、自分で考えて選んで行動していかないといけない時代に生きているので、常に期待や願望だけではなく、さまざまな不安を抱えています。

心に去来するネガティヴな感情を克服するための方法として、お金儲け(ビジネス、投資)や薬(精神分析)があります。しかし、実際、いくらお金を稼いだからといって、人間は不安から解放されるものではないし、精神科医の指示に従って薬漬けになろうが、心の病は完治するものではありません。

人間は経験的な生き物であると同時に、思弁的な生き物です。体験したことがないことによる不安は、体験してみれば簡単に解消されます。スカイダイビングやバンジージャンピングをしなければいけなくなった場合、ほとんどの未経験者は強烈な不安や恐怖に襲われるでしょうが、一度体験してしまえば、一瞬で解消されます。

しかしながら、論理的思考、つまり言語によって生み出される不安からはなかなか出られません。わかりやすい出口は無論「死」しかありません。本当は他にも出口はあるのですが、真っ暗闇の中を歩いている人間にとっては、「死」こそが光に見えてしまうものです。

わかりにくい方の出口は、言語と感情によって構築されています。言葉によって生み出された不安を治癒するためには、お金儲けや薬ではなく、言語や感情が必要です。脳の活動によって作り出された不安は脳の働きで解決するしかないのです。大切なのは言葉と感情です。

言葉の重みをできるだけ軽くすることに腐心するリーダーや、共感力が決定的に欠如しているリーダーが君臨し、かつ彼らを称賛するアホどもが跳梁跋扈する現代において、言葉と感情というものの重みを見直す必要があると私は考えます。その意味で、志茂田景樹さんの試みは時代に逆行していて、素晴らしいです。