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呪詛 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

今日もまた、うちの妻はカリカリしていています。近づきがたいです。先ほど、犬の歯磨きをするために2階に上がったら、妻はダイニングテーブルに座ってスマホを見つめていました。漏れ聞こえてくる音声から察するに、YouTubeで三浦春馬さんの自殺についての解説動画らしきものを見ていたようです。妻は三浦春馬さんの写真をずっと前からスマホの待受画面にしていたので、ファンであることは知っていました。彼の自殺は相当なショックだったようです。

私が夕食を終えると同時に、長男が夕飯を食べに3階から下りてきました。即座に妻は「ごはん食べるの? 毎日毎日食っちゃ寝食っちゃ寝してばかりいて、学校に行く気あるの? バイトでもしたら? バイトなんか気が向いたときに行くだけで、毎日行くわけじゃないんだし。バイトのせいで、いつもパートの私達が犠牲になってるんだからねぇー」と嫌味ったらしいことを言っていました。そういう言葉を聞くと、自分のことを言われているみたいで気分が悪くなるので、すぐに食卓から逃れて、1階に下りてきました。

世の中には、感情的に相手を非難することで、相手を思い通りにコントロールしようとする人が多すぎます。そんな呪いの言葉で、人の考えが変わって、行動を促すことができるというのは極めて幼稚な考え方です。

少なくとも私はそんな呪いの言葉を投げつけられたら、即座にやる気を失うだけです。横で聞いているだけでも、傷ついて、自殺したくなりました。そもそも息子が大学に行けないのは、息子のせいではありません。コロナ感染症を拡大させた政府に責任があります。萩生田光一文科相は、大学が対面授業を再開しないのは違和感を感じるとと言っていたそうですが、むしろ責任を大学に押し付けようとする文科相に違和感を覚えます。

また、学校に行く気があるのかと問われても、大学のキャンパスに足を踏み入れることができないのですから、息子にはコントロールしようがないことです。そういうのを非難のための非難をされても、息子は心優しいので、我慢して聞いていたようです。

私が息子だったらブチ切れて、「倍返し」するはずです。ちなみに、妻は半沢直樹を再放送でも見ています。暇なんですね。私は一度も見たことはありません。

バイトと言っても、時給1000円です。大学のセンセイがよく言いますが、「大学時代にはちゃんと勉強しておけよ。バイトで端金(はしたがね)を稼ぐより、きちんといい会社に入って高給取りになればいいんだから、お金がないんだったら奨学金を借りて、あとで返せば良いんだよ」と。それも一理あるでしょう。

そういう意見に対して、妻なら、日給2万円の人より、時給1000円で一日に3000円稼ぐ自分の方が偉いんだ、頑張って仕事をしているんだ、バイトをすることで社会勉強になるんだと、偉そうに反論するはずです。大学のセンセイとは価値観が違いすぎて、議論にならないでしょうね。

妻は他人のやる気を失わせる呪いの言葉の名人です。私はその言葉でずいぶんやる気も自信も失いました。もう元には戻れません。その呪いの言葉を、夫だけで飽き足らず、息子にも投げかけています。うちの妻は「毒親」の典型ですね。

横で聞いていた、これまた心優しい次男は、「僕だったら、大学生になったらバイトをすると思うよ」なんて母親に合わせていました。次男は「忖度」が上手です。世渡り上手かもしれません。安倍政権の中の人だったら、きっと出世できていたでしょう。

今はコロナの問題もあるし、父親が持病を抱えているので、長男は外をほっつき歩くことを控えているようです。そんな長男の気持ちを理解できないんですから、うちの妻は読解力が低すぎます。

三浦春馬さんの自殺の原因は私にはまったくわかりませんが、女子プロレスラーの自殺の直接の原因は、SNSでの誹謗中傷だったと記憶しています。他人に呪いの言葉をぶつける権利が自分には保証されているかのように錯覚している人が、結局、回り回って自分の大好きな人を自殺に追い込んでしまったとも言えるのですから、芸能人の悪口ばかり言っている妻は自分の責任として、深く受け止めなければいけないと思います。

ちなみに、自分たちの代表である国会議員には批判をぶつける権利はあります。自分たちの代表ですから。自分たちの代表でもない、ただの芸能人や赤の他人を呪詛するのは犯罪です。