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ペストは宗教改革の引き金に コロナは人類に何もたらす [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル [雑感・日記・趣味・カルチャー]

ペストは宗教改革の引き金に コロナは人類に何もたらす [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

インターネットが普及した20年前に世界が大きく変わったと感じましたが、今回の新型コロナ感染症の拡大によって、再び人類は生活様式や考え方の変化を余儀なくされていると言われています。しかし、本当にそうなのでしょうか。

私も前期は教室での対面授業ができず、イライラが募っていました。しかし、夏休みを挟み、心が落ち着いたおかげで、こういう生活もいつまでも続くわけではないので、あと半年程度この時間を楽しめるのなら楽しんでおこう、と思うようになりました。

人間はショックを受けると、まずは反発し、怒り、悲しみ、受け入れていくという段階を経るそうですが、いまようやく私はこの状況を心穏やかに受け入れられるようになってきました。

満員電車での通勤をしなくて済みますし、いやな学生や同僚とも付き合わなくて済みます。情報の提供や学生のトレーニングという必須な時間以外の、人間関係の構築に費やす時間を消費せず、その分、自分を楽しませる時間に費やすことができています。その非生産的な時間を自分の趣味に当てられるのです。他者との交流が減ったおかげで、風邪やインフルエンザをうつされる危険性もほぼ皆無になりました。

奇しくも「働き方改革」がコロナによって一気に進んだ感じです。しかしながら、コロナ禍が収束すれば、もとの生活に戻り、人間関係の構築に使う時間の大切さを実感することになるのでしょう。

それまでの間、自分の人生の来し方行く末を考えさせてもらえる貴重な時間を与えられたことに感謝したいと感じています。

いずれは新型コロナウイルスは怖いものではなくなるのはわかりきったことで、永遠に新型コロナウイルスに触れないように生活し続けなければいけないということはないでしょう。他者との関係も、まったく変えなければいけないということはないはずです。

なんでもオンラインで済まさなければいけなくなるということもないと思います。たまにはオンラインだけで授業をするのも気晴らしになってよいのかもしれませんが、緊急事態が発生したときの予備的な存在、バックアップにすぎません。(職場から届く郵便物がほぼなくなって、メールの添付ファイルになったのは個人的にはゴミが増えなくなってよかったと思っています。)

新型コロナウイルスはインターネットの台頭とは違って、人類の生活様式を根本的に変えることはないと思います。私は何も変わらないと思います。スペイン風邪の流行で何が変わったかと問われても、答えは衛生に対する感覚が変わっただけ、せいせいマスクを着用したり、手洗いをする習慣が身についた、という程度でしょう。もともと清潔に暮らしてきた人にとっては、何の変化もありません。コロナがグローバリズムを終わらせるわけでもないし、電車やバス、飛行機などの公共交通機関を消滅させるわけでもないでしょう。唯一の変化は、自然は脅威でもあるということを再認識させられたことだけではないかと思います。ウイルス感染症が地震、火事、洪水などの災害と同列に並べられただけです。