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真犯人が通勤電車であることにみんな気づいているようです [雑感・日記・趣味・カルチャー]

出社率引き下げ、午後8時帰宅 産業界、緊急事態宣言で対策徹底(時事通信) - Yahoo!ニュース

コメント欄を見ると、案の定、飲食店の話ではなく、電車やバスの混雑具合についてのコメントが多く見られます。

真犯人が通勤電車であることを、私が言うまでもなく、多くの方が気づいているということの証拠です。森永卓郎さんが「東京の電車を止めない限り感染拡大は収まらない」とテレビでコメントしたというウェブ記事を読みましたが、100%同感です。私は感染拡大がここまで進む前に、去年の初めの段階で、電車やバスは怖いと認識していました。

電車では感染しないというのは幻想に過ぎません。「クラスターが発生したという証拠はない」というのはその通りですが、「証拠がないから、クラスターは発生していない」ということではありません。電車の中でクラスターは特定するのが難しいから、証拠がないだけです。

最初の頃はテレビはパチンコ店が犯人だと決めつける報道をしていました。それが間違いであることを認め、謝罪することもありません。数週間前までは、テレビでは飲食店と若者を犯人にしていました。確かに、居酒屋などの飲食店で、若者が大勢でどんちゃん騒ぎをすれば、料理に感染者のツバが飛んで、それを料理と一緒に食べてしまう可能性が極めて高いです。しかし、静かに食べて飲んで帰れば特に問題はないはずです。飲食店の夜の営業を止めさせれば、万事解決するわけではありません。

学校や会社も危険です。教員はどうしても大きな声で話さなければいけませんから、もし教員が感染したら、前の席に座っている学生や生徒は特に感染の危険が増します。教室というのは密閉空間ですからね。職場も同様です。

「寒いから感染が拡大しているだけ」とホリエモンは言っています。もちろんそのとおりで、間違ったことは言っていないと思いますが、そこには論理の飛躍があります。寒くなると、窓を開けなくなるので、換気が不十分になって、密室状態の中で感染拡大が広がっているという因果関係でしょう。寒さは直接の原因ではなく、間接的な原因です。つまりは、人間がたくさん集まることが危険だということです。

自分が仕事に行かないと、誰かに迷惑がかかるという責任感で満員電車に揺られている人達がたくさんいます。結果、彼らがコロナに感染し、入院し、長期的に後遺症に苦しめられたり、時には死亡したりするし、さらに、家族や他人に感染させて、その人に自分と同じ目に合わせたり、殺してしまうこともあります。いずれにせよ、迷惑です。責任ある行動が無責任な行動になってしまうという状況です。この矛盾を正しく認識できている人はもしかしたら少ないかもしれません。

唯一の解決策は、在宅勤務・在宅学習ができる人は、できるだけ通勤・通学をしないということです。それが徹底できれば、必ずや時とともに感染拡大が止まります。ワクチン接種もいずれ始まるわけですから、永遠にこの状態が続くわけではありません。これが世界の終わりではないのです。It's not the end of the world.

仕事に行かないと生活に困るというのであれば、その人達に国が積極的に支援すればいいのです。それが国家の存在理由です。強者を助け、弱者を切り捨てるような政策に偏ってきた与党(自民党および公明党)の存在意義が問われています。


The 432-year-old manual on social distancing - BBC Future


「“withコロナ”は間違った概念。とにかく感染者を減らすこと」 緊急事態解除“1日500人”の基準に神戸大・岩田教授「もっと減らすべき」(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

ウイルスと共存(with コロナ)なんかワクチン接種が始まっていないのですから、間違っています。その考え方が感染拡大の原因になっていることに、政府もマスコミも国民も正しく認識できていません。

この状態では1ヶ月後、とうてい緊急事態宣言を解除できないし、全国で一日数万人以上の感染者を出す事態にまで発展していると予想しておきます。無能な政府(と自民党)が原発と同じように"out of control"にしてしまうのです。またもや国民が犠牲になるんですよ。