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他人の不幸は蜜の味 シャーデンフロイデ [雑感・日記・趣味・カルチャー]



チェロのほうがバイオリンよりビブラートは掛けやすいので、たまに練習しています。薬指でビブラートを掛けるときは中指と2本で掛けるんですね。小指の場合は薬指と一緒で。練習方法としては、ドレミを弾くついでにビブラートもかける方法を紹介してくださっています。ゆっくり指を前後に動かしていって、徐々に狭くする方法がポピュラーですが、あれはおすすめしないとのこと。私もあの方法は苦手です。バイオリンの練習でいくらやってもできるようになりません。ハイポジションでのビブラートの掛け方も勉強になりました。まだまだ下手なので、当分使う予定はありませんけどね。

野菜と肉を入れるだけでもうおいしい…!最近の「鍋つゆ」めちゃくちゃ進化してる!

確かに、近頃の鍋つゆはどれもこれもおいしいですね。鍋料理にするときは、必ず鍋つゆを買うようになりました。毎回違うものを試せるくらい種類が豊富なので楽しいです。私が子供の頃は鍋料理なんて滅多にしませんでしたが、今はしょっちゅうです。以前クルマの中でラジオを聞いていたときに、毎日鍋料理をしている料理研究家の方が、今後は世界にも鍋料理を普及させるという野望をいだいていると話されていて、ずいぶん変わった人もいるものだと思ったのですが、それくらい鍋料理は日本に定着してきているし、楽しみ方も増えているというわけですね。

「他人の不幸は蜜の味」は科学的証明済み | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

シャーデンフロイデ - Wikipedia

当然ですが、私にも「シャーデンフロイデ(Schadenfreude)」はあります。知り合いが昇進したり、収入が上がったりすると、相対的に私の収入が減ったようなものなので、とたんに不幸な気分になります。思い出すたびに不愉快になります。他人の幸せなんか素直に喜んだことは一度もありません。逆に、他人が不幸になると、気分が高揚します。他人が病気になると、私は無意識に笑顔になります。「医療崩壊? いいじゃないか。どんどん死者が増えるんでしょ。ザマアミロだわな。クソ野郎どもが。結果、政権も崩壊するんだったら、万事OKだ」なんて、私の脳の裏側で悪魔がそんなふうにささやくのです。

この妬みはキリスト教で言う7つの大罪の一つですが、誰でも持っている感情なので、私みたいな人間は人間のクズであると思われた方も、本当は私の仲間である可能性が高いです。

この嫉妬心は自己保存の本能の一つでもあるので、捨て去るのはなかなか困難です。ただそれをうまくコントロールすることはできると思います。「自分が抱いているのは、妬みである。その妬みは誰でも持っているものであって、自分が劣っている証拠ではない」と認識することで、なんとか嫉妬に振り回されずい済むかもしれません。

脳は “この2つ” を嫌う。せっかくの努力が逆効果になる「残念な行動」 - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

結婚適齢期の人たちは、友人が自分より先に結婚していくのを見て、不幸な気持ちになり、それまで親友であるかのように思っていた友達と急に疎遠になってしまうこともあるでしょう。また、焦燥感のあまり、どうしようもないクズ男(またはクズ女)を生涯の伴侶に選んでしまうこともあるかもしれません。(私の妻から見たら、私は不正解の方の選択肢だったと思います。たいへん申し訳なく思っています。)

友人がどんどん就職が決まっているのに自分だけが取り残されている気がして、どこでもいいやと自暴自棄になって、入りたくもない会社に就職してしまう人もおそらくそうとういると思います。

隣人が高級外車を買ったので、うちも経済的な余裕がないけれども、無理して買っちゃう人もよくいますね。結果、貧乏になるだけです。対処法としては、クルマへの興味をなくすしかありません。(クルマへの興味をなくしたのは私です。)

物好きなことに売れない芸人や歌手を応援する人がいますが、その人に対して、日の目を見ないの自分を重ねているのだと思います。その芸人や歌手が大人気になったりすると、急に冷めてしまい、あいつもだめになったな、なんて言ってファンをやめる人もいます。まさに、それこそが「シャーデンフロイデ」です。本当はその人を応援なんかしていなかったのです。地下アイドルを応援するような人もたぶんそれに近いんだと思います。自分の鬱屈した感情を屈折した形で昇華しているのでしょう。(うちの隣人の娘さんはたぶんそれです。)

このような例を知っておくだけで、シャーデンフロイデの罠に陥って自分を不幸にすることを避けることができると思います。知らないと、「あいつ、ムカつくなあ」という感情が抑えられず、他人や家族に八つ当たりをしがちです。そうするとますます自分を不幸にするだけです。

私が見ているYouTube動画の傾向としては、貧乏くさいものが多いので、羨望はあまり感じることはありません。ジャンク楽器を修理したり、中古車を修理したり、ボロ家を修復したり、貧乏旅行をしたり、お金のかからない登山をしたり、という感じのものが多いので、みんな自分の仲間のような気持ちになれます。

金に飽かして好き放題していたり、買い物三昧の人の動画も人気があるようですが、そういうものはなるべく視界に入れないことにしています。不幸な気持ちになるだけです。アメリカにはガキのくせに玩具のレビューをしまくって大金持ちになった人がいますね。同様にアメリカ人YouTuberですが、いつも新しい買ってレビューをしたり、弾き比べをしている人がいます。だんだんムカついてきて、見るのをやめました。そういうものがおすすめ動画として紹介されるだけで、心が荒んでしまいます。

シャーデンフロイデから逃れるのがいかに難しいかを日々悟っています。


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