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教員免許、ワクチン接種、五輪 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

教員免許、うっかり失効相次ぐ 50代教諭が新卒扱いに(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

数年前、私の教員免許も失効しました。この制度は民主党が政権をとったときに廃案になることを期待したのですが、すぐに忌まわしい自民党が政権を奪還して、ゴリ押しして通してしまったものだと記憶しています。あまりに無駄過ぎる制度です。講習ごときで教育者の能力が上がることはありません。それよりも教員が生徒たちと触れ合う時間を設けることが重要です。文科省は教員からそういう時間を奪って、しょうもない雑用(ペーパーワーク&研修)をさせているわけです。罰を与えれば、労働者は罰を恐れてちゃんと働くという刑罰的な発想は教育には馴染みません。現代の教育思想は、あの恐ろしい警察的な思想とは相容れません。

話が変わりますが、新型コロナウイルスのワクチン接種が予定より大幅に遅れていますが、政府はその遅れを取り戻す気もありません。オリンピックを開催する気もないのではないかと思います。少なくとも大会のボランティアは2回のワクチン接種を受け、抗体ができている必要があるでしょう。さもなければ、すでに母国でワクチンを接種して来ている外国人の選手も嫌がると思います。また、彼らの国だって、ワクチン接種が遅れているような国に選手を送り出したくはないでしょう。そんなことはわかりきっているのですから、そもそも政府は五輪を開催したくないとしか思えません。本気で開催したいのであれば、もっとスマートな対応をしているはずです。この分だと、一般の人が2回目のワクチンを受けられるのはおそらく来年になると思います。

国産のワクチンが開発・生産が遅れるのは、去年の3月の段階で内田樹氏が予想していたものです。もちろん、誰でも予想できることでしたが、案の定そうなりました。さすが日本です。そもそも日本の大学は、政府と文科省によって、研究機関というよりも、教育機関にさせられてしまっているのですから、そうなるのも必然です。大学に入学してくる学生もほぼすべて大学を教育機関だと思っています。研究所に入ったという意識がないので、先生に教えもらうことが当然のことになっています。先生も自らの研究に注力できず、教えることに時間を費やさなけばいけないのです。それは理系も文系も同じです。特に理系は、研究費を自分で企業からぶんどってこないといけなくなったので、スポンサー企業が儲かる研究をする必要があるのです。そういうものは画期的なイノベーションにはつながりませんし、危機に対応するのも遅れます。企業は目先のことしか考えないからです。企業もパンデミックなんて予想していなかったのですから、研究費なんかつきません。日本をそういう体たらくにしたのは、文科省です。小中高の教員に教員免許更新制度で縛り付け、大学も教授会の権限をなくして、すべてが文科省の思い通りにるように制度を改悪しました。腐敗した官僚たちによって、日本がますます疲弊し、衰退しています。怒りを通り越して、笑いしかありません。

今年は総選挙がありますが、相も変わらず自公政権が続くのだと思います。悲劇を通り越して、笑劇です。政府にも国民にも絶望しています。