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精神科医・益田裕介先生による構造主義の解説 [健康・メンタルヘルス]



構造主義とは、外部環境で思考が影響を受けるという考え方です。始まりはフェルディナン・ド・ソシュールの言語(哲)学です。現代はポスト構造主義の時代ですから、今となっては当たり前の考えですが、残念ながらいまだに理解できていない視野狭窄的な人がいます。精神を病むような人たちの多くはどうしても視野が狭くなってしまっています。そのような症状に陥るのを防ぐためには、複数のコミュニティーに所属することが重要だと益田先生はおっしゃっています。複数のコミュニティーに所属することで、世の中には複数の文化や考え方があることが理解でき、自分自身や自分を取り巻く環境を軽々と相対化することができるようになります。そうすれば、視野狭窄に陥った自分の思考から自由になれるのです。そのためのスキルが教養(Liberal Arts、自由になるための技術)です。何事においても重要なのはその意味における教養です。当然ですが、「クイズ王」になっても、視野狭窄の病から逃れることはできません。

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