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考えない技術 #マインドフルネス #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介 #防衛機制 [健康・メンタルヘルス]



考えないようにするとき、人が取る防衛機制は、否認、抑圧、抑制の3パターンがある。否認や抑圧は子供っぽいので、我々は抑制を目指すべき。

否認は、問題から逃げるためにぱーっと遊びに行ってしまい、躁的にうっぷん晴らしをするようなイメージ。

抑圧は、そんなの関係がない、そんなのは意味がないという屁理屈をこねて合理化するイメージ。

それらはいずれも未成熟な防衛機制である。

一方、抑制というのは、マインドフルネスの状態。自分の呼吸に集中するなど、目の前にあることに焦点を当てて、現在を享受すること。そんなお話です。

とはいえ、いやなことを経験すると、想念が次々と襲い掛かってきて、寝られなくなってしまうことがあります。私の場合は、そういうことを考えたくない時は、なるべく他の事に集中します。それがマインドフルネスの状態だったといいのはあとで気づきました。ひたすら楽器の練習をするとか、資格試験の勉強をするとかは、私なりのストレス対処法(ストレスコーピング)だったわけです。ピアノなどの楽器の演奏をしているときは、ほぼ何も考えていません。考える余裕がないのです。それがメンタルヘルスにとって良いことなのでしょう。

今週末から仕事が始まります。私は通勤と労働が嫌いなので、仕事のことを考えると憂鬱になりそうになるのですが、実は仕事中はけっこう楽しんでいます。仕事だと思わないようにしているからです。その代わり、学生や同僚とおしゃべりをする時間と思っています。我ながら、優れたアイデアだと思います。

考えないというのは、修行を積んだ禅僧だって難しいのですから、素人なんかに簡単にできるものではありません。手っ取り早く嫌な想念から逃れる方法は、他のことをすることです。他のことと言っても、なるべく楽しいものを選んだほうがいいですね。そういうことに忙しくしている間は嫌なことを考える暇はありません。

益田先生もおっしゃっていましたが、考える場合でも、答えの出ない問題ではなく、具体的な問題を考えるようにするというのもいいアイデアです。人生には意味があるのかなんていくら考えても答えが出るわけはないので、今日の夕飯は何を食べようか、みたいなことを一生懸命に考えるようにすると、人生を楽しめると思います。





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