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新刊「できないのはあなたのせいじゃない」著者読みどころ紹介 [雑感・日記・趣味・カルチャー]



この世界にはさまざまな目に見えない力が働いています。その多くは「あれをしてはいけない」とか「こうすべきだ」という声です。朝から晩まで、寝ている間も、そのような声が頭の中でガンガン響いていて、窮屈な思いをしている人が多いと思います。

これが勝間さんのいう「社会的洗脳」です。我々はその社会的洗脳から逃れないと、つねに誰かにコントロールされっぱなしになり、心を病むことになります。

離脱の手始めはメディアが垂れ流すメッセージに自覚的になることが最も容易でしょう。いまこれが流行している、これは古いというメッセージに一般人は極めて脆弱ですが、自分たちが脆弱であることを認識するのです。

メディアのビジネスの根本は視聴者に正しい情報を伝えることではなく、視聴者を消費者に変化させることです。我々にはメディアを非難する権利はありませんが、無視する権利はあります。無視しないまでも、彼らの洗脳システムを俯瞰し、彼らの手口を分析する権利はあります。メディアはどのように視聴者をコントロールしようとしているのか、を検証するのです。洗脳から逃れるために必要なのは、そのような「メタ認知」です。

「メタ認知」は、自分自身を客観的に分析する行為ですから、自らの「認知の歪み」に意識的になれます。それが「狂い」から抜け出すきっかけになるのです。

精神疾患の多くは、個人の遺伝の問題ではなく、外部から洗脳に起因するものであると私は信じています。外部から我々をコントロールしようとする声に振り回されず、うまくいなす(かわす)かがしたたかに生きていくためには必須です。そんな意識を持てない人がメンタルを病むことになるのだと思います。



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