不登法記述式は推理小説みたい [司法書士]
松本先生の『リアリスティック不動産登記法 記述式』を始めたばかりですが、昨晩、共同担保目録の読み方がわからず撃沈。今朝、少しだけ共同抵当権とか根抵当権の復習をしたあとに、ある程度わかったつもりになって、とにかく先に進むことにしました。
ほんの少し先を読んだだけですが、記述式の問題はなんだか推理小説みたいだと感じられて面白くなってきました。
いろんな資料を読んで、複数のテキストを照合し、そこに何かしらのパターンを発見して、バラバラの点を繋いで、面を発見し、立体を構成していく作業は、私の専門分野である文学研究でやっていることとまったく同じです。これまでは選択肢の問題を解くための知識を身につける学習をしてきましたが、その知識を活用するという場面にシフトしたわけです。司法書士試験の合格者たちはその面白さに気づいてハマってしまった人たちなのかもしれません。
この本は解法を教えてくれる本です。本試験のままの問題を使って、解法をひとつひとつ当てはめていくことによって、ここからはこう展開される可能性が読み取れるはずだと推理していくのですが、これは推理小説を読む作業に似ています。その作業を登記という事務作業に当てはめただけです。やることはまったく同じなのです。もしかしたら、私と相性がいい仕事なのかもしれません。
いまのところ、これを50から60分で解くのは今の私には不可能です。一つの問題の解説を読むのに数日かかりそうです。昨日は問題文に目を通すだけでほぼ終わってしまったくらいです。この解法の解説本は本試験問題を使っているので難しいのですが、これをわかってもわからなくても一通り読んだあとは、基礎的な問題を少しずつ解いていって、解法を当てはめていく練習をしたいと思います。ひな型を覚える作業はまだできません。あれはある程度どこを読めば効率的に登記申請書を作れるかがわかってから覚えたほうが効率が良さそうです。
不動産登記法は、面白くないなと思っていたのですが、そうではないことにようやく気づきました。この面白さを知ったあとは、テキストの3周目をするときも、頭に入ってくる知識量も増えるでしょうね。
商業登記法も同じ感覚を味わえるかしら。