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私の祖父が昭和30年に書いた文章が出てきました。 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

私の祖父の書いた文章が出てきました。

昭和30年頃、祖父は出来たばかりの地方の市役所の課長をしていました。祖父は「生活改善」と題する市の機関紙の編集も担当し、劣悪な環境で暮らす市民たちの生活改善に貢献しました。編集に携わったのは、創刊号から10号までです。その後、担当者や編集方針が変わり、よくあるつまらない「市報」になりました。それ以前とそれ以後では、読み物としてまったく異なります。当然ですが、祖父の代のものが断然面白いのです。市報は現在まで700号近く続いていますが、その創刊号に携わっていたことを、私は誇りに思います。

もう一つ誇れるのは、祖父がその中で書き記していることと、私が普段考え、口にしていることが同じだったことです。まるで、私の中に祖父が住んでいるかのようです。イタコ状態です。祖父は私が生まれる直前に、交通事故により61歳で亡くなってしまいました。だから、私は祖父を写真でしか見たことがありません。祖父は教養もあり、文章もうまく、人望も厚かったので、もし長生きしていれば、市議会議員か市長にでもなっていたはずです。その祖父の書いたのは左側の「わたし達の反省」と題する文章です。読んでいただけると大変嬉しいです。

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これを読み、私は今の日本を恥ずかしく思いました。いまだに日本はアメリカから独立できないまま、国への愛情を失い(、屈辱的な植民地状態を永続化しています。そういう政権を支持し続けている有権者こそが悪いのは明白な事実です。

冒頭で、祖父は「終戦」ではなく、「敗戦」という言葉を使っています。これは現実を直視していることの証拠だと思います。ここに違和感を覚えた人たちは、データや言葉を「改竄」して、真実を隠蔽し、現実を見ないようにする下品な人々たちの仲間ではないでしょうか。そのような人があふれかえる「狂った社会」を、我々は地道に改善する努力が必要があります。

祖父の書いた文章の右隣は、食生活を改善するためにヤギを飼い、ヤギ乳を飲もうというもの。これもまた興味深いです。