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社会人という差別語 [雑感・日記・趣味・カルチャー]



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この翻訳記事の内容も気になるのですが、どうしても許せない表現があったので、気になって内容が頭に入りませんでした。その原因は冒頭に出てくる「社会人」という訳語です。現代日本人は、「社会人」という言葉に抵抗を感じないようですが、私は気持ちが悪いので、絶対に使いません。大学に入り直した人を「社会人学生」などと表現する人もいますが、ぶん殴ったろかとさえ思います。

今日も学生の英文の中に、日本語で言う「社会人」の訳語であると思しきa member of societyというフレーズを見たのですが、机を真っ二つに叩き割りたいくらいの怒りを覚えました。

この訳語は完全な間違いであると、学生にもたびたび伝えているのですが、当該学生は私の説明を完全に聞き逃したようです。英語のa memeber of societyは社会の一員という意味です。大学を卒業してから「社会人」になるものではなく、生まれた時点ですでに社会を構成するメンバーとして登録され、犯罪者にでもならない限り、死ぬまで社会人のままなのです。会社をやめて、年金をもらっている人は、「社会人」を卒業して、非社会人になるわけではないのです。

a memeber of societyとは、そういう意味で使われる言葉ですから、独特な意味で使われている「社会人」の訳語としては全くふさわしくありません。現代日本語で言い表される「社会人」は労働者(worker)のことです。しかし、「社会人」には雇用者を含む労働者だけではなく、雇用主である企業経営者(businessperson)も含まれるはずなので、正確には、労働者の範疇と重なる部分があると言うべきかもしれません。

いずれにせよ、a memeber of societyをworkerの意味で使っていることを知らないネイティヴの英語の話者には、そんなことを言う日本人は、頭がオカシイとしか思えないでしょう。私はネイティヴの英語話者ではないですが、「社会人」という言葉を本来の意味で使っていない日本人をクレージーだと思っています。

そんなことを言うと、「お前は差別主義者だ。このネトウヨ野郎!」などと中傷する人も現れるかもしれません。しかし、むしろ、一般の労働者を「社会人」と呼び、子供や学生やお年寄りを社会を構成するメンバーとしては認めない連中のほうがはるかに差別的であり、その野蛮な行為は徹底的に非難されるべきです。自分が差別主義者であることに気づかないような差別主義者は、私は社会の一員として認めたくはありませんね。

記事の冒頭に出てくる「社会人になる」は「働き始める」の意味ですから、英語ではstart to workのような表現だったはずです。それをわざわざ「社会人になる」などと無理やり訳す必要はありません。そんな訳をして平気でいられる感覚が、私にはまったく理解できません。