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ツバメの巣 第2弾 [ペット]

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5月に入るやいなや、気の早いツバメがやってきました。あっという間に巣が、我が家の玄関のドアストッパーの上に作られました。変わったところに作るものです。ツバメの子どもたちは、あれよあれよという間に大きくなり、6月の初旬に巣立ってしまいました。巣立ちを確認した後、すぐさま用済みの巣を撤去しました。ところが、翌日、別の場所にまたツバメが巣を作り始めたのです。同じ親ツバメなのか、巣立ったばかりの若いツバメなのか、それとも、別のツバメなのか私には判別できません。

私が家にツバメの巣作りを許すようになったのは昨年からです。そういうわけで昨年は、十分観察を楽しみました。今年は二度目だし、仕事の方も忙しくて、これまで観察する余裕すらありませんでした。

脚立を立てて、巣の上から中の様子を見てみると、4羽のヒナがすでに孵っていました。通常、ツバメは卵を5、6個産むそうなので、さらに1羽くらいどこかに隠れているのかもしれません。

それにしても、我が家はツバメのナーサリースクールみたいになっています。日本は少子化に苦しんでいるというのに、ツバメの数を増やすのに貢献しているのですから、全世界のツバメ協会から感謝状を送ってもらう資格があるかもしれません。

ツバメが巣作りをする家には福が訪れるとしばしば言われますが、考えてみたら、我が家には特に良いことは何も起きていません。長男が大学に合格したくらいです。良いことが起きるというのは、昔の農家に限った話でしょう。農薬がなかった時代、農作物につく害虫を食べてくれるツバメはきっとありがたかったはずです。

農村に暮らしているわけではない私たちにとっては、実のところ、あまりありがたい存在ではありません。糞や泥、餌の虫で床や壁が汚れるだけです。あとで巣を撤去するのもけっこう大変です。

しかしながら、生き物が生まれて育って、巣立っていく様子を見るのは、実にinspiringです。政治の腐敗、教育の衰退、知性の劣化、人口の少子高齢化に関するニュースを毎日触れていると、人間社会には絶望しかないように思われてきますが、地球にはまだごくわずかですが希望が残っているようです。



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