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大学と日本の終焉 [資格・学び]

大学院の変容・貧乏シフト - 内田樹の研究室

日本は「科学論文の捏造大国」とみられている | ソロモンの指輪〜「本能と進化」から考える〜 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

大学が研究機関、学究的組織として、完全に終わっていること、そして、それが日本人の知的劣化を促していることを顕著に示す事実です。

大学教育とは、「狭いサークルの中で正解とされること」の共有を強制するような、小中高までの教育とは根本的に異なります。常識を疑うとか、正解とされているものが本当に正解なのかどうか疑って、それを正解と思わせているような土台を揺るがしたり、突き崩すような作業を地道に繰り返すところです。

そういう作業は既存の安定的な秩序を破壊するものなので、既存の安定的な秩序に依存した生活を送っている人たちに損害を与える可能性もあります。だからこそ、「そんなことをして何の役に立つの」と、大学の研究者は馬鹿にされることが多いのです。

しかし、既存の枠組の外に出ようとする人材を失った社会は、発展を止めることになります。そして、変化に対応できず、根腐れを起こし、種としても絶滅してしまうのです。

あと10年もすると、日本の劣化が顕著になることでしょう。そのときに「ああしておけばよかった。こうしておけばよかった」と反省しても遅すぎます。

企業も文科省も政治家も、大学を、「狭いサークルの中で正解とされること」を共有する空間に変えようとしています。自分たちの浅慮を反省する能力を失った企業家も官僚も政治家も腐るほどいます。すでにウジが湧いています。日本の一般庶民が馬鹿ばかりなのに、企業も文科省も政治家が無能なのですから、日本はもう終わりです。

東京新聞:私大罰則強化、当面見送り 入学定員超是正で文科省:社会(TOKYO Web)

文科省の役人の馬鹿さ加減がよくわかります。彼らは馬鹿なのですから、何もしないほうがいいのです。