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박치기 임진강 [音楽・楽器]



井筒和幸監督の『パッチギ』から。私は素晴らしい映画だと思います。異民族同士の恋愛、友愛を描いた作品です。明らかに、井筒監督はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を意識しています。

私はこういう映画が好きだと告白すると、サヨクだのパヨクだの言われて、ネトウヨちゃんに馬鹿にされるかもしれませんが(現に、老害のネトウヨから井筒監督はサヨク扱いされていますからね!)、互いに反目し合うキャピュレット家とモンタギュー家の大人たちみたいな老害になるよりは、私はロミオ(男ですから!)になりたいです。もちろん、私みたいなオジサンがロミオをまねて自殺しても、日本と韓国は和睦することはないので、ロミオにはなれませんけどね。ジュリエットもいませんし。

ウィキペディアによると、「パッチギ」は朝鮮語(韓国語)で「突き破る、乗り越える」ならびに「頭突き」のことだそうです。「乗り越える」という意味を込めるとは、さすがです。

河原での生徒同士の戦闘シーンでも頭突きがあるし、ラジオ局のディレクター役の大友康平とその上司の松澤一之のスタジオ外の戦闘でも、頭突きがあったことがほのめかされてます。大友康平が松澤一之を殴り倒しているのに、大友の口から血が流れているのはそういうことでしょう。

そうやって、頭突きをする人がいるからこそ、我々の進路を阻む透明な障壁を乗り越えることができるのですね。重要な対立は、モンタギュー家とキャピュレット家の対立ではなく、両家に対するロミオとジュリエットの対立です。モンタギュー家とキャピュレット家はどっちもどっちです。

北朝鮮と韓国を隔てるイムジン河は狭まっているようですが、一方で日本と韓国を隔てる海がますます広がっていることを私は残念に思います。どうすればこの「壁」を突き破ることができるのでしょうね。

この動画には「박치기 임진강」というタイトルが着けられています。Google翻訳すると「頭突き臨津江」になります。박치기がパッチギを表しており、임진강が臨津江(イムジン河)です。

主役は、塩谷瞬と沢尻エリカですが、「海の声」を歌っている桐谷健太も出ていたのですね。このフッテージを見て、初めて気づきました。

喧嘩のシーンに、新たな生命の誕生(産みの苦しみ)のシーンが重なるというのは、隠喩的で非常に面白いです。再度、見返したくなりました。



임진강(臨津江) / 포크 크루세이더즈(フォーククルセイダーズ)

カポ4でやっていますね。

イムジン河 / ザ・フォーク・クルセダーズ ギターコード/ウクレレコード/ピアノコード - U-フレット



こちらもカポ4です。知らない歌詞が出てきますね。