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ミニマリストとDIYerは共存できるのか? [家・DIY・修理]

「ミニマリスト」と称する人たちのyouTube動画を大量に見ました。彼らは必要最小限もものだけで暮らし、掃除や整理整頓の時間に無駄な時間を費やすことなく、快適で生産的な時間を過ごすことを志す人だということはわかりました。以前のように彼らに反感を持つこともなく、共感すらしました。

ミニマリズムに感化されたわけでもないのですが、ここ数週間にわたって自分のものを整理整頓し、コピー本や書類を電子化し、家電のマニュアルを捨て、本やCDなどの不用品を大量に処分しました。いかに不要なものに埋もれて暮らしていたのかがわかって、ぞっとしましたが、おかげで生前整理ができました。

一方、根っからのDIY志向の人間なので(HSPはDIY志向で芸術肌の人が多いそうです!)、自分で家具(ピアノ台)を作ってきれいに収納したり、今日は自転車のタイヤを載せる台を作ったりしました。ミニマリストならぜったいにやらないようなことでしょう。いままで見た動画の中で、のこぎりやインパクトドライバーを所有していたり、処分したミニマリストを見たことがありません。

私はミニマリストに憧れがあるわけでもないということを改めて確認しました。もともとDIYが好きな人間ですから、そのための工具や材料を家の中に保管しています。放っておくとどんどん物が溜まっていきます。ミニマリストなら、そういうものをすべて捨ててしまうのでしょう。大工道具などの趣味のものを手放した人もけっこういるようです。しかし、壊れたものを自分で修理し、自分の生活を楽にするための家具を作ったりすることを楽しみにしている私には、そんなまねはぜったいにできません。きっと私にはミニマリストになる資格はないのでしょう。

ミニマリストというのは、趣味がないか、あるいは趣味に情熱を感じないのか、仕事を趣味にしている人たちのように思えてなりません。私は一応研究職ですから、本を読むのが仕事であり、趣味みたいなものですから捨てることはできません。また楽器も好きなので、それも手放せません。私が演奏する楽器は複数あるので、けっこう場所も取ります。ミニマリストになるために、DIYの道具とともにそれらを捨ててしまうなんてことは絶対にできません。

折衷案になりますが、私は整理整頓することとDIYをすることを共存させる方向を目指します。いや、すでに整理整頓はだいぶ進んでいるし、子供の頃からきれい好きですので、その目標は達成されているのかもしれません。好きなものに囲まれて生きていくことと、そういうものをすべて排除してなにもない空間で暮らすのとを選ばなければいけなくなったとしたら、前者を選びます。