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「辞める」と「止める」を混同する人たちが増えた! [雑感・日記・趣味・カルチャー]

そういうことは「やめる」べきだというときに、「辞める」と書く人が多くなってきたように思えます。「止める」が正しいと小学校で習ったことを覚えていないのでしょうか。この誤字を見るたびに、私は誤字が気になって、内容が頭に入らなくなります。

「辞める」は、現代日本語では、一般に仕事を離れるときに使うのは誰でも知っているでしょう。辞職、辞任などです。ただ、「止める」は、「やめる」と「とめる」という読み方があるので、「とめる」と読まれることを回避しようとして、意図的に「辞める」を使われるようになってきているのかもしれません。

「辞」には、ことばの意味もあります。辞書の辞です。接頭辞や接尾辞という文法用語がありますが、そこからも分かる通り、辞は単語を構成する一部分という意味でも使われます。

改めて調べてみると、『漢字源』には、語源として次のように書かれています。

もとの字は「乱れた糸をさばくさま+辛(罪人に入れ墨をする刃物)」で、法廷で罪を論じて、みだれをさばくそのことばをあらわす


ことばと言っても、結構重たい意味で使われるようです。

言葉という意味では、辞世の句を読むとか、辞表を出すとか、辞令を受け取るとかもありますし、社交辞令という言葉もありますが、この辞令は「応対などに用いる、凝ってはいるが形式的な言葉遣い」だそうです。言葉という意味と、離れる、やめるという意味が重なっているところが、「辞」の面白いところです。

「乱れたものをさばく」というのであれば、政権に向かって、こういう政策は辞めるべきだは間違ってはいないような気もしてきます。

最上もが SNSへの誹謗中傷「正当化してる人がかなりいる」/芸能/デイリースポーツ online

最上もがさんがアドバイスを求めたわけでもないのに、SNSで誹謗中傷する人たちは、「私はあなたのことを思ってきついことを言っているのよ」などとおためごかしを言っているそうです。そんな形で誹謗中傷が正当化される危険性があるんですね。そういう馬鹿は、身の回りにもたくさんいるんじゃないでしょうか。上司とか配偶者とか親とか近所の人とか。クソくらえですよね。こういう自己正当化するアホをどう始末したらよいのか、みんなで知恵を出して考える必要があります。

【1万円以内!】大人の習い事6選!安い・楽しい・続けやすい趣味を厳選紹介 | UpU(アップユー)

私もかつて習い事をいくつかしたことがあります。子供時代は気にならなかったのですが、大人になってからだと、人付き合いが煩わしく思うようになりました。仕事の付き合いから離れて、個人として付き合えると思ったら、そうでもないんです。男だからかもしれませんが、どんな仕事をしているのかということを知りたがる人が多いようで、自分のプライバシーに踏み込まれて煩わしくなったため、「やめた」ことがあります。

ここ数年の私の趣味は楽器演奏ですが、楽器の多くは教室に通うわなくても、一人でも十分学べます。職場の同僚に音楽の趣味の話をすると、変な癖がつくと良くないので、教室に通ったようがいいと言われたことがあります。プロを目指すわけでもないんだから、変な癖もへったくれもありません。発表会にだって絶対に出ませんし、他人に聴かせるつもりもまったくありませんから、正しい演奏の仕方を正しく習うことになんかまったく興味はありません。その同僚からアドバイスを受けた瞬間は、少し劣等感を覚えましたが、いまはすっかり忘れました。他人へのアドバイスは、相手に良かれと思ってしたとしても、けっこう相手を傷つけるものですから、危険ですね。「こうしたほうがいいよ」とか「こうすべき」ではなく、「私だったらこうするかも」「この手もあるかもね」という柔らかい言い方をしたほうが、お互いにとって不都合なことがないと思います。言葉遣いに鈍感な人は、無用なトラブルを引き起こさないように、不用意なアドバイスは「止めた」ほうがいいと思います。

大阪市職員、マスク着用でアクリル板越しに窓口対応も感染 (2020年7月26日掲載) - ライブドアニュース

昨日、スーパーでレジ係の新人のお姉さんが、80歳以上だと思われるおじいさんに向かって、「1万円からでよろしいですか」と聞くと、おじいさんは耳が遠いらしく「何? なんて言った?」と透明のビニールを居酒屋の縄のれんのようにくぐって、お姉さんに耳を10センチくらいまで近づける様子を見ました。さすがに、それはまずいでしょ。同じような光景はスーパーで何度も見かけています。このケースでは、おじいさんの耳は遠いかもしれないということを予想もせず、小さな声で言ったことと、「1万円からでよろしいですか」という意味のない言葉をマニュアル通りにかけたことがよくなかったのでしょう。おじいさんとしては、1万円だと思って出したのに、「1万円からでよろしいですか」と訊かれることに何の意味があるのかわからないと思います。「1万円、お預かりします」でいいじゃないかと思います。しかも、「1万円から」というのも日本語ではありませんから、そんな変な日本語を従業員に使わせるのはおやめになったほうがよろしいのではありませんか。

ついでに言わせてもらいますが、「ご注文は、以上でよろしかったでしょうか」も気持ちが悪い表現ですね。英語の場合、過去形にすると仮定法になって丁寧になりますが、その用法はアメリカのコンビニかなんかのチェーン店のマニュアルから輸入したのかもしれません。あの表現を聞くたびに、自分は外国に来たかのような気持ちになりましたが、最近は少し慣れました。実際は、諦めただけですが。