SSブログ

パレイドリア現象など [資格・学び]

ある記号が何か別のものに見えることはよくあります。顔文字(たとえば、(≖ ‿ ≖))や、アスキーアートもその一例です。単なる模様にすぎないものをキリストや幽霊に見立てる人もいますし、月でうさぎが餅つきをしていると言うのも同じ現象です。これらを「パレイドリア現象」、または「パレイドリア効果」と呼ぶそうです。人間には、世の中にあふれかえる無意味な記号に意味を与え、世界を秩序付けるという本能があるのかもしれません。しかしながら、その恣意的に作り出された秩序によって、我々は自由に考える能力をを奪われている可能性も忘れてはいけないでしょう。

似たようなものとして、「シミュラクラ現象」または「類像現象」がありますが、こちらは「3つの点が集まった図形を人の顔と見」える現象のことだそうです。

日常で起こる現象の「正式名称」|Infoseekニュース

自分が気になっているものだけが、他のものよりも目だって見えるというのを「カラーバス効果」というのですね。有名な「カクテルパーティー効果」との違いがよくわかりません。

「人は自分が見たいものに意識を向けている」カラーバス効果を知ってビジネス活用しよう|ferret

「自らにハンディキャップを課すことで、たとえ失敗した時でも他のせいであると言い訳ができるようにして自尊心を守る」のを「セルフ・ハンディキャッピング」と言うのですね。これも知りませんでした。定期試験前にしなくてもいい部屋の片付けや掃除をしてしまうようなことを「獲得的セルフ・ハンディキャッピング」と呼び、試験前などに「おれ、体調悪くて、昨日の夜全然勉強できなかったんだよ」と弁解するのを「主張的セルフ・ハンディキャッピング」と言うそうです。私も昔から「セルフ・ハンディキャッピング」によって、逃避行動をしてきました。おかげで自分の部屋はすっきり片付いています。

「ディラン効果」というのも面白いです。ずっと頭の中で同じ音楽が流れ続けるという現象のことで、たいての人に起こる現象でしょう。強迫神経症の人にはほぼ確実に起きている現象だそうです。ディラン現象がよく起きるからと言って、強迫神経症であるとは限らないでしょうけど。「ディラン効果」というのは学術的な名称ではなく、学術用語では「イヤーワーム(earworm)」と呼ぶとのこと。耳の中にミミズが入り込んでいるというのは気持ちが悪いですね。ディラン現象でいいじゃないですか。

本屋に行くと便意を催す現象を「青木まりこ現象」というのですね。椎名誠が広めたらしいです。

経済学の用語として流通している「コンコルド効果」も有名ですね。これはサンクコストにこだわってしまう現象で、「サンクコストバイアス」とも言うそうです。失敗とわかっているアベノミクスを継承してしまう菅政権も「コンコルド効果」の影響を受けるのでしょう。気分が暗くなります。これも自分が見たいようにしか見ないという現象、いや私の偏見かもしれません。

その他、錯視も面白いです。有名なのは「ミューラー・リヤー錯視」や「エビングハウス錯視」でしょうか。

人間にはまだよくわかっていないことがたくさんあって、面白いですね。

和歌山県の「薬物乱用防止啓発まんが」、大麻と覚せい剤を混同しバッシングを容認するなど、いろいろ酷い内容に | BUZZAP!(バザップ!)

ドラッグはみな一緒だと思っている人が世の中の大半でしょう。役所でもこのレベルですから。アルコールやタバコよりも中毒性の低い大麻であっても、うかつに手を出すと精神病になる確率を高めてしまうと言われているので、意図的にか意図せずかわかりませんが、デマを流布することで薬物の怖さを民衆に知らしめることは別に構わないんですけど、この記事にあるように、「薬物に手を出すと村八分になるぞ。社会的バッシングを受けて一家が路頭に迷うことになるぞ」という恐喝を行政レベルで肯定していることの方が問題です。行政は、そういう差別をなくすことを目標とすべきなのに、いったい何をやっているのでしょうか。愚かすぎます。



共通テーマ:学問