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チェロの魂柱交換 [家・DIY・修理]

空気が乾燥しているせいか、チェロの弦が今朝ギシギシギシと1本、今日の夕方1本バーンと緩んで、魂柱が勢いよく倒れました。丁度いい機会なので、まずはブリッジの足の隙間をなくす作業をしました。私は完璧主義者(なのに面倒くさがり)なので、隙間があるのがなんだか許せなかったのです。

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この道具は便利ですね。これはアリエクスプレスで買いました。

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去年12月に中国(アリエクスプレス)から届いた直径11mmの魂柱用の丸棒をカットして、エンドに角度をつけて、挿入してみました。長さは、最初についていたものと同じにしてみました。とはいえ、どうがんばっても、手作業だから、同じにはならないのですけど。

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3本のうち、真ん中の色が濃いのが最初についていたもの。左はこれまでつけていたものです。直径は10mmです。右が新しくつけるものですが、真ん中の魂柱より明らかに太いのです。魂柱が太いと音が太くなり、細いと高音が鋭くなるらしいです。

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弦高も計測していませんけど、体感的に下がりました。削ったんですから、下がるに決まっていますけど。

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駒の足とボディとの隙間(ネック側から見て右足)がほぼなくなりました。

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一度魂柱を立てて試奏してみたのですが、3弦(G線)がかすれるので、魂柱を駒側に近づけてみました。最初5mmだったのですが、3mmまで近づけました。

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足の端っこまでの距離は6mm。本当はF字孔側に寄せて、足の端っことピッタリ合わせて0mmにしたかったのですが、もう少し魂柱を削って短くしないと無理なようです。

この後試奏してみたら、3弦(G線)のかすれがなくなったことに気づきました。かすれというより、気落ちの悪い振動と呼んだほうが正確だったかもしれません。全体的に音が太くなり、特に1弦A線が落ち着いた感じになりました。さらに、音量が上がった気がします。やはり魂柱が太くなったせいでしょうか。

再度、魂柱が倒れたら、端のところを少し削って外側に移動させたいと思います。

世の中の99.9%のチェリストやバイオリニストは楽器職人頼りだと思いますが、私は楽器いじりも楽しみたいタイプですので、楽器職人のところには持っていくつもりはありません。そんなお金もないし、職人さんにこの楽しみを奪われたくありませんからね。