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駅で物乞い35歳 届かぬ支援 - Yahoo!ニュース [雑感・日記・趣味・カルチャー]

駅で物乞い35歳 届かぬ支援 - Yahoo!ニュース

日本人には、「貧困は自己責任」と考える癖があるのは確かですし、その考えが必ずしも間違っているとは思いません。貧困は自己責任だという考えも正しいし、逆に貧困は自己責任ではないという考えも正しいと思います。両方の側面があると思います

貧困は自己責任ではないという考えは豊かさと貧困が遺伝するゆえに正しいと言えます。東大に進学できたり、アメリカの大学に留学できるような人は親が金持ちな人ばかりで、その後も良い会社に就職して、高額な給料をもらえる生活が送れるものです。彼らが自分の努力で豊かになったわけではありません。一方、貧しい家庭に生まれれば、アメリカの大学に留学して、良い仕事につき、高い給料をもらえる可能性はほぼゼロです。貧困家庭に生まれたのは、偶然であって、確かに自分の責任ではありません。

しかしながら、貧困は自己責任であるという考えも正しいです。なぜなら自らの責任で貧困化するケースもあるからです。私の場合は、親はお金に困ってはいませんが、私は困っています。必ずしも貧困が遺伝したわけではありません。そもそも私が人生の選択を誤ったのがいけなかったのです。まともな企業に就職しようと思えばいくらでもできたのですが、私はそれを避けたのですから、私の貧困は自己責任の部分が大きいです。

とは言うものの、私が選択を誤ったと決めつけるのもまたおかしいのです。百歩譲って私が選択を誤ったとしても、世の中が失敗した人を受け入れて、引き上げてくれるようなシステムになっていれば、いくらでもやり直しがきいたはずです。それを阻むような社会構造にしてしまった政治に責任があると考えるべきです。

しかし、そういう社会を維持しようとしている政治家を選んでいるのは我々自身です。我々が経験から全く何も学習しないので、世の中をよりいっそう暮らしにくいところにしてしまっているのです。自分たちの敵に好き勝手にする権力を与えているようなものです。それもこれも、有権者が政治に対して無関心であり、投票権を無駄にしている愚かな人たちや、自分たちが暮らす社会に対して無責任な人が多いからです。日本人は西欧人以上に自分勝手で、自己中心的なのです。公共心なんてものは1グラムも持ち合わせていません。

はっきり言って、知り合いに頼まれたからという理由だけで自民党(の議員)に汚れた一票を入れている人たちや、そもそも投票所に足を運ばない人たちのせいで、こうなっているのです。自民党と対立する政党にもう少し力をもたせていたら、こんな腐った世の中にはならなかったはずです。

要するに、日本人が貧困は自己責任であると考えるのはまったく間違っていません。悪いのはそういう社会を構築した政治家を選んだ自分たちです。自分が貧困のどん底に落ちる可能性を想定する想像力すら持ち合わせていなかった人たちの自己責任であることは確かなのです。自分たちで自分たちを馬鹿みたいに追い詰めていることにすら気づかない人たちは、コロナ禍で自分たちの愚かさに気づくことができたでしょうか。私はいまだにできていないと思っています。日本人の愚かさには絶望しかありません。

実は、もっとも平和ボケしていて危機管理能力も危機対応能力もないのは、自民党です。それがコロナ禍ではっきりしたと思います。「仮定の質問には答えられない」などと恥ずかしげもなく有権者の前で言えるほど、将来の危機を想定できないだけではなく、現在の危機を危機とすら認識できないような無能な政党です。それでも自民党は平和ボケしていないと主張する人は耄碌(もうろく)しているとしか思えません。与党はあまりに「不甲斐(ふがい)ない」のです。自民党はあまりに情けない政党です。恥ずかしい政党です。国民を不安と恐怖のどん底に落としても平気で夜ごとパーティーを楽しんでいられる政党です。自分たちの利益と権力しか考えていない政党です。