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陽性確認者と感染者と発症者の違い [雑感・日記・趣味・カルチャー]

陽性確認者の割合は、東京では161人に1人、神奈川で269.9人に1人、埼玉で347人に1人、全国では377人に1人になりました。もはやウイルスはどこにでも存在していると言ってもよいのかもしれません。

陽性確認者と感染者の違いについて、私自身不確かだったので調べてみました。感染者と発症者の違いに関しては理解していました。

新型コロナ「検査の陽性者」=「感染者」ではない…!PCR検査の本当の意味(本間 真二郎) | マネー現代 | 講談社(1/7)

陽性確認者は検査で陽性反応が出た人、つまり体内にウイルスが存在していることが確認された人という意味です。PCR検査では、ウイルスが活性(active)の状態なのか不活性(inactive)なのかは判別できないので、ひとくくりに陽性確認者という扱いになるわけです。

一方、感染者というのは活性化しているウイルスが体内の細胞に侵入してしまった状態の人を指します。ただ、感染しても発症するとは限りません。「気道に生きたウイルスがいても、粘膜や粘液、さらにはウイルスを排出する気道細胞のブラシのような異物を排除する作用などが強ければ、排除され感染に至」らないそうです。この点について、本間先生は一般大衆にわかりやすいように、意図的にウイルスが「生きている」とか「免疫力」という非医学用語を使っておられます。

発症者はウイルスに感染し、「感染」し、その後に症状が出た人のことです。細胞の自浄作用が効かず、ウイルスの増殖を阻止することができなかった状態です。感染細胞が少ない場合も症状としては出ないそうです。

また、一般的には、感染したけれども無症状の場合を「不顕性感染」、症状がある場合を「顕性感染」と呼んでいるとのことです。

新型コロナウイルスは、風邪を引く場合と同じと考えてもよいのでしょう。ウイルスはそこら中にあるわけで、我々はそれらに常に触れているけれども、その数が少ないことが多いので、免疫システムが働いて異物を排除することに成功しているというわけです。身体を極端に冷やしたりすると、周りに風邪を引いている人がいなくても風邪を引くことがありますが、それと同じで、わざわざ人込みに飛び込んで行ったり、極端に寒い思いをしに出かけたりすると、身体が弱って、新型コロナウイルスに感染する危険性が高まります。

医学的には、陽性確認者というカテゴリーの中に、感染者が存在し、感染者のカテゴリーの中に、発症者が存在するということです。いまだに陽性確認者=感染者=発症者のように捉えている方もいますが、その間違いに早く気づいてほしいです。

一つ気になったことがあります。日本では陽性確認者=感染者と発表していることを本間先生は批判しています。それは確かですが、海外でも日本と同様にその2つを区別しているようには思えません。

Almost 30% of Covid patients in England readmitted to hospital after discharge – study | Society | The Guardian

イングランドでは、回復した入院患者の30%が5ヶ月以内に再入院し、8人に1人が死亡しているそうです。怖いですね。普通の風邪とは違って、肺炎を起こしやすいので、死亡率が上がるのでしょう。

首相が施政方針演説、宣言の早期解除に意欲…政府の対応に批判高まる(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

宣言しても感染者数が激減する保証もありませんし、宣言を解除しても解除しなくても菅政権、いや日本にとっては茨の道ですね。これが人口動態のいびつさを解消することになれば、結果的に良かったということになるので、菅総理(+安倍)は意図的に感染拡大させ、中高年を見殺しにしようとしているかもしれません。「ウイルスに打ち勝った」強い人だけを残して、新たな日本を創生したいのでしょう。菅総理が感染症対策にまったくやる気を示さないのは理由があるとしか考えられません。

このごろは、テレ朝の玉川徹さんみたいに、「PCR検査を徹底的に行い、陽性確認者を隔離することしか方法はない」と主張する人が減ったような気がします。感染力を高めた変異種がそこら中にあると考えられる状況下では、いくら陽性確認者を隔離しても切りがないでしょう。その論理で行けば、最終的には、全員を隔離する必要になります。誰がウイルスを持っているのかわからない状態なのですから、検査するだけ無駄かもしれません。とにかく、自然に収束するまで、出歩く必要がない人、わざわざ出社する必要のない人は家に閉じこもっているしか方法はないのです。

「緊急事態宣言」を発出しろと要求していた人たちの中には、会社が在宅勤務を許してくれるかもしれないと淡い期待を抱いていた人も多かったのかもしれません。ところがどっこい、経営者の多くはそれを許さなかったわけです。したがって、宣言の効果はないに等しく、経済への悪影響が大きくなるのですから、菅総理はいますぐ解除しても良い気がします。

人類がウイルスに勝てるわけがないんですから、これは無駄な抵抗です。もう諦めて、死ぬ人は死ぬしかないのです。戦争の場合は、原爆を落とされて、「はい、降参!」ということになって、収まりが付きますが、ウイルスの場合はそう簡単にはいかないので、「打ち勝つ」なんてことはありえないのです。10年くらいすると風邪みたいになるそうですが、それは人類がウイルスに打ち勝ったということにはなりません。「コロナに打ち勝った証として五輪を開催する」というのは、科学的ではないのです。無謀にも目をつぶってウイルスに突進して敗北するために五輪を開催すると宣言しているに等しいのです。

もちろん、政府や東京が五輪を開催すると言い続けざるをえないのは、五輪を返上すると反則金を取られるかららしいので、それを避けようとしている菅総理らを批判するのは的外れのようです。我々はIOCが諦めてくれるまで待つしかないのです。

鼻だしマスクで受験資格を剥奪された40代の受験生のニュースがありましたが、あの人はコロナは風邪だと主張してクラスターフェスを開いている「国民主権党」党首の平塚正幸氏の思想に共鳴している人なのかもしれませんね。もしくは、N国党のオジサンの仲間とか。いわゆる「愉快犯」でしょう。

ここ数日仕事をサボっていたので、今日はやろうと思っています。急ぎではないんですけどね。明日以降は大変です。