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少子化対策? [雑感・日記・趣味・カルチャー]

政府は「まん延防止等重点措置」を実施している複数の県のうち、石川、熊本、群馬の3県を解除する予定そうですが、埼玉は6月20日まで続けるそうです。埼玉県には入院しなければいけないのにできない人たちが130人以上もいるそうで、いまは大阪や東京より状況がひどいとのこと。埼玉は病院が少ない県として有名なので、危険です。感染者の数の観点ではなく、入院治療が受けられるかどうかという観点で比較しないとコロナの怖さはわからないですよ。

埼玉県民からの個人的な意見ですが、埼玉は住みやすいのは確かですが、移住先に選ばないほうが良いかもしれません。人口に対して病院の数が少ないのですからね。この頃うちの近所には新築物件がポコポコ出来ています。駐車スペースに停まっているクルマのナンバーを見ると東京や神奈川が多いのです。大丈夫なんでしょうか。

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アプリで薬だけではなく血液検査の結果ももっと管理できたら良いんですけど。このアプリは使いやすそうではありません。

少子化対策はなぜ失敗するのか…江戸時代も独身が多かったのに現代と何が違う? | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]

少子化は止めることは不可能だと個人的には思っています。そんな対策にお金をかけるなら、税金を減らして、個人の銀行口座に政府がお金を振り込んだほうが良いと思います。(ベーシックインカムというやつです。ここでは詳しく書きませんが、私はBI賛成派です。)

自民党が思っている伝統的な家族の形態は大正時代から始まったものだそうです。夫が唯一の稼ぎ手で、妻は家庭を守り、子供は2、3人というスタイルです。私はその家族観は明治からだと思っていましたが、もっと新しいそうです。いずれにせよ、守るべき伝統とは違うと思います。

その伝統的な家族形態を守るために、いくら政府が少子化対策を講じても「焼け石に水」でしょう。すぐにジュッと蒸発します。去年はコロナ禍でよりいっそう少子化が進行したそうです。私が今の結婚適齢期の世代だったら子供は作らないと思いますが、若い人たちも同じ思いなのでしょう。

子供を作りたくないというのは、子供がいる家庭は確実に貧乏になるからです。自分(や夫婦)が豊かに暮らせるようにするためには、子供は持つべきではありません。子供2人を生んでしまったならば、家とクルマ数台と年1回の海外旅行を諦めるしかありません。3人はありえません。ふつうの人の年収ではそんなものです。一流の大企業に勤めている人は別ですけど、中小企業ではそんなものです。

政府は、子育てのしやすい環境を整えると言って、子供を預けられる施設を作るとか、育児休暇を取りやすくするとか、企業に労働時間を短くするように要請しています。自治体によっては、婚活パーティーをするような無駄なことをしています。嫡出子と非嫡出子の制度上の差別解消するために法律上の問題を解決する必要があると主張する人もいます。これは自民党的家族観を破壊するものですが。

おそらくそれらをすべて整えても少子化の進行は収まらないでしょう。そもそも子育てをするためにはお金がかかるのですから、労働者の給料そのものを上げ、大きな生活不安、将来不安を取り除いてくれないといけません。少なくとも年収は2倍にする必要があります。最低賃金を上げると恐ろしいことが起きるとか言って脅す奴らがいますが、上げないからこそすでに恐ろしいことが起きているのです。自分たちの生活もままならないのに、どうして子供なんか産めるんですか。子供が減れば、生産したものをやサービスを消費する人もいなくなるのですよ。生産財も消費財も消えるのですから、国家にとってだけではなく、企業にとってもマイナスです。

100年前の外国の都会小説を読んでも、同じ状況だったことがわかります。都市化いうものは少子化を進行させるものなのでしょう。年に暮らす若い男はお金がないので結婚できない。若い女は玉の輿を狙いたいので、若い男とは付き合わない。付き合ったとしても結婚はできないのです。だから20歳以上の「年の差結婚」をすることになるわけです。オジサンがモテるといういい話ではなく、ある程度お金があるオジサンになってやっとモテるようになるということです。その頃には、オジサンは女性には興味がなくなってしまって、燃えるような恋愛感情に駆られて結婚するというのではなく、単なる体面を良くするための事務的な結婚になるわけです。愛情のない結婚生活を送るわけです。つまらない人生です。

都会では子供を「消費財」として見て、農村では「生産財」として、つまり労働力として見るのは古今東西いつでもどこでも同じです。伝統技術を受け継ぐ人たちが暮らす地域でも子供は貴重な労働力になります。とはいえ、野菜も工芸品もロボットが作る時代ですから、ますます人間はいらなくなるのでしょう。

少子化の流れは、グローバリゼーションと同じように止めることは不可能です。諦めましょう。