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耳読ウォーキングで毎日1万歩の勧め [資格・学び]



私も以前犬の散歩中に耳読を良くやっていました。有料のオーディオブックをを聴くというのではなく、ポッドキャストで英語の勉強をするとかradikoでラジオを聴くとかです。ぜんぶ無料のものです。

でも、犬の散歩では、犬のほうに意識が向かなくなって、犬が変なものを食べたり、うんちをしているのに気づかずに処理せず現場を離れてしまったりして良いことがないことに気づきました。

サイクリングを楽しんでいるときも片耳だけイヤホンをして聴くということもしましたが、やはりマルチタスクは危険です。人を轢いてしまったら大変です。

電車の中でも、この頃は、ボーっとすることが増えました。ウェブで何かの記事を読んでも面白くはないし、そもそもすぐ忘れるので、意味がありません。それより、風景を見たり、人間観察をしたりするほうが楽しいです。

現代人は時間に追われ、物事を同時並行で処理しないと間に合わないと思い込んで、脳に疲労を蓄積させています。その疲労がストレスを生み、仕事の生産性を下げているわけですから、何もしない時間を作ることによって脳を休ませることも重要だと思います。とはいえ、私も風呂の中で、YouTubeを見たりしているのですが。

スキマ時間の有効活用を勧める人が多いのですが、そういう人は、マルチタスクによって生産性が上がると信じて疑わない人なのかもしれません。本当にそうなのか、私には疑問です。

私は自宅で勉強をしているときには、音楽は流しません。音楽に集中してしまうからです。年を取るにつれて、マルチタスクが難しくなっています。どちらもおろそかになるのです。どちらもきちんとできていないなら、それこそ時間の無駄です。私は勝間さんとはまったく異なり、可能な限りシングルタスクになるように努力しています。脳みその作りが違うんでしょうね。

メンタルマネジメント検定の勉強が、新型コロナのブースター接種の副反応のせいで滞っています。とはいえ、一通り問題集は終えているし、さほど難しくもないので、また試験の3日前に復習をすれば十分でしょう。これで落ちたら笑っちゃいますけど、II種もIII種も落ちる気がしませんね。とはいえ、苦手な部分のポイント整理くらいはしておこうかな。

今日、FPの合格発表の日です。私は3級を1月に受検したのですが、合格は間違いありません。


メンタルヘルスマネジメント検定の参考書によると、職場のストレスの第1位は仕事の質・量で、これが59.4%です。第2位が仕事の失敗・責任の発生等(34.0%)、第3位が対人関係(31.3%)となっています。

ところが、メンタルヘルス系のウェブ記事では対人関係が1位になっていることが多いようです。世の中の多くの人も「対人関係」が1番多いと思っています。私もずっとそう思っていました。「でも、どうも違うらしいんですよねえ、本当は仕事の質・量なんですよ」というのがメンタルヘルスマネジメント検定の考え方。それによって事業者に対して、従業員の労働時間や余暇の時間を見直せという方向にもっていこうとしているのです。労働者を働かせすぎれば、ストレスをため、労働災害を生じさせたり、精神を病んで長期間休養を余儀なくしてしまったり、他の授業員に負担がしわ寄せされたり、結果的に会社の生産性も業績も評判も下がってしまうよとブラック企業の経営者を啓蒙することが目的です。そのためにNIOSHの「健康職場モデル」やら労働安全衛生法やら労働契約法などの根拠を示すわけです。

いろいろ面白い話がありますが、アブセンティーズムとプレゼンティーイズムというものがありまして、前者はストレスを抱えて苦しんでいる従業員が欠勤や休職している状態のこと。後者は、仕事を休むまでは言っていないけれど、体調不良やメンタル疾患を抱えたまま仕事を続けている状態で、企業の医療の78%が後者に費やされているとのこと。いかに事業者が従業員を不健康にしているか、その結果、経営業績を悪化させているかがわかるわけです。効率よく、少ない資源で(従業員の給料を上げずに!)最大の効果を出すというのが事業者の目標ですが、そうは問屋が卸しません。人間は機械ではありませんからね。

そういえば、過去問の答えを見てびっくりしたことがあります。非正規雇用は会社内の正社員の業務の負担を軽減するのに有効な手段である、みたいなのが正解なのです。はぁ、とため息をつくしかありませんでした。

ストレスに関していうと、もっともストレスを抱えているのが正社員で、一番感じていないのはパート従業員とのことです。そのアンケート調査に文句はないのですが、それらを合体させると、職場を非正規だらけにすれば、ストレスがない会社になるかのようなことも言えてしまうわけです。ブラック企業の経営者にとって都合の良い話ではないですか。

もちろん、自ら進んで非正規を選んだ人はいいのですが、不本意な形で非正規になってしまった人のストレスは高いという調査結果も示されているので、それはそれでいいのですが。

メンタルヘルスマネジメント検定の勉強をしていろんな収穫があったのですが、中でも「心身症」の意味を知ったことです。心身症は精神疾患ではなく、身体疾患です。その中には消化性潰瘍、気管支喘息、糖尿病、高血圧症、下痢、腹痛、頭痛、欠勤、遅刻などが含まれます。糖尿病は生活習慣病と言われますが、本人の運動不足、食生活の悪さという誤解がまん延しています。実際のところ、職場や対人関係でのストレスでアドレナリンやらノルアドレナリンが出っぱなしになり、その結果血糖値が高い状態が維持され、膵臓に負担がかかってインスリンが出にくくなったり、効き目が悪くなったりすることもあるわけです。昔はおいしいものばかり食べているからいけないんだとかでたらめなことを言われていましたし、いまでは逆に貧乏で炭水化物ばかり食べているからいけないんだと言われたり、いったいどっちなんだと不思議に思いますが、要するに、生活習慣病というくくりは科学的ではないということですね。少なくとも、精神医学的には、違うんじゃないの、ということです。II型糖尿病が遺伝によるというのも正しいのですが、兄弟でも糖尿病ではない人もいるので、やはり環境要因の大きいわけです。個人のストレス耐性だけでもないし、運動不足だけでもないし、食習慣だけでもないのです。ストレスと言う要因を間にかませないと説明できないことが多数あるわけです。メンタルヘルスマネジメント検定の学習で最大の収穫はそういうことを知ったことです。「脆弱性ストレスモデル」というのですが、メンタル不調は、個人の病気のなりやすさ(発病脆弱性)と、ストレスを引き起こす環境が絡み合っているということです。本人だけが悪いわけではないのです。麻生太郎は糖尿病の患者は自業自得だという趣旨の発言をしましたが、あれはモノを知らないがゆえの発言です。


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