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若者はなぜ苦しいのか? 若い人がうつになるのはどうしてか?  [雑感・日記・趣味・カルチャー]



私も若いうちは社会的な正解がわからず、「他人軸」でものを考えがちでした。それゆえ、周りに振り回され、精神的にきつかったです。それは経験や知識が少なかったからです。

また、若者は職場や学校での立場も弱いため、ご多分に漏れず、私も上の人(教師や先輩教師など)の顔色をうかがいながら、彼らに気に入られるように、また馬鹿にされないようにと無理をすることもありました。

今は、ジジイになったので、基本的に「自分軸」で生きています。他人の目を気にせず、自分軸で生きることが許される年齢になったのでしょう。恐ろしいことに、黙っていても、私に若い人たちがアドバイスを求めてくる年齢になったのです。

以前は恐ろしく稼ぎが少なく、お金に苦労していましたが、今はおかげさまでそこそこ食える状態になりました。ある程度お金の心配が要らなくなると、精神的には楽になりますね。

一方、ジジイになると、若者の悩みとは違う悩みが出てきます。若い頃とは違って体力がなくなるし、友人ができにくくなります。私は妻がいるからいいんですけど、50代でも独身の友人が何人かいます。もしかしたら彼らは孤独に苛まれているかもしれません。

年を取ると、子供も成長し、親元を離れていく時期が迫ってきます。それは喜ばしいことではあるのですが、案外寂しいものです。また、自分の心配よりも、子供の心配の割合が高くなっていきます。いつになっても悩みは尽きないものですね。

誤解のないように申し上げておきますが、「自分軸」は単純な自己中心主義ではありません。自分を相対化しながらも、自分の生き方を肯定するという姿勢です。「他人軸」は、自分を中心に据えてしまうがゆえに、周囲に振り回され、結果的に自分を否定してしまう姿勢のことです。

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失敗しても経験と捉える、自責・他責をやめるという考えはポジティブでいいですね。神社を大事にするというのはスピリチュアルで嫌なんですけど、でも、このライターさんの言っていることはよくわかります。この世界には自分を超越した力が働いており、当然ですが自分には限界があるということを受け入れろということです。それは、自分自身を客観視せよという意味です。

誰もがやりがちですが、キャンバスに自分自身を中心に描くような発想は、ある意味子どもの発想です。子どもの絵にそんなものがあるのかは別として、一般的にみな、自分の目を通した世界だけが現実だと思い込んでいます。日本の世界地図は日本が中心に描かれていますが、だからと言って日本が世界の中心ではないのと同じです。そんな世界観は幻想だということに気づいたときに、物事はうまく転がるようになり、精神的に楽になれるのです。

「本を読む」という方法も、自分を相対化することに効果が絶大です。えてして、若い頃は本の中に自分と同じ考えを探しがちで、自己肥大化を促進してしまうリスクもありますが、大量に読めば、それを防ぐことができます。

青年時代はどうしても視野が狭くなりがちです。若者が苦しみを乗り越えるためには、自分の視野の拡大を最優先するのが良いと、ジジイの私は思います。若者は年寄りに反発することが仕事だと思っている節があります。それも結構ですが、年寄りのアドバイスを自分を客観視する道具だと思って有効活用するのが人生を豊かにしてくれると思います。





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