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懐かしい車のCM集 [クルマ]



二番目に出てくるトヨタのVISTA。田村正和のCMの車ですが、うちの父親の愛車でした。私が大学院生だった頃でしょうか。一度、当時恋人を連れて帰って、VISTAを借りて地元を走った時に、駐車場でバックしてぶつけてしまった苦い思い出があります。大した傷ではなかったので、父親は別にどうってことはないと言ってくれました。逆に申し訳ない気分になりました。そういう苦い思い出がある車ですが、ATで操作は楽ですし、乗り心地が良い車でした。ふだん母親のMTの軽自動車を借りて運転の練習をしていたので、余計に乗り心地の良さを感じられたのかもしれません。


このCM集を見ていると感じるのは、車の価格がいまの半値くらいだということ。90年代や2000年代初期の平均年収といまの平均年収は同じくらいだから、当時はいかに車は買いやすかったということがわかります。スズキのSWIFTは79万円、トヨタのVITZは100万円だったなんて、腰を抜かしてしまいます。また、むだに英語が多いもの、恥ずかしいくらいに外国人を起用しているもの、あるいは過剰な映像処理が使われているもの、下品に値段を連呼するものもあります。そのセンスが今の私には理解不可能です。

消えていった車が多すぎるというのも改めて感じます。トヨタだけではないですが、車種がありすぎますよ。伝統を大切にするなら、同じ名前で連綿と作り続けていってほしいものです。逆に言うと、日本人はいかに伝統を軽視しているかというのもわかりますね。

環境にやさしいことをアピールしすぎるのも当時の世相を反映したものですね。いまもあまり変わりませんけどね、私にはうっとうしく思われます。

いずれにせよ、これらのCMを見ても、車の特徴はほとんどわかりません。お買い得とか、車内空間が広いとか、乗りやすいとかというイメージを伝えようとしてくれているのはわかりますが、車というのはそういうものではないと思います。エンジニアたちが込めた情熱をまったく感じさせないCMばかりで、率直に言って、がっかりしました。


私が知っているCMは件の田村正和のものと、最後の方に出てくる反町隆史の宣伝しているVOXYだけです。いかに私がテレビを見ていないかが改めてわかりました。




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