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【簿記2級 商業簿記】2023年度版テキストP253 剰余金の配当の動画解説 [簿記]



「株主資本の計数の変動」に関する仕訳問題です。これも何を言っているのかわからないですね。「計数の変動」とは、純資産のある勘定科目を減少させ、他の純資産の勘定科目を増加させることを指しているそうです。会社の規模を大きく見せるために「資本準備金」を「資本金」に振り替えるようなことです。


Q1は難しいので後回し。Q2は簡単です。資本準備金、その他資本剰余金、繰越利益剰余金を資本金に振り替えるのですから、資本金はホームポジションである右に来て、それ以外はホームポジションの反対側の左にくるだけです。

Q1の問題は厄介です。まずは株主総会で決定した配当の仕訳をします。配当金はすぐには払わないので、右に未払配当金(負債)を置きます。配当を行う際に、資本準備金と利益準備金を積み立てるのは会社法の規定です。ルールですから、そうするだけです。

その際に積み立てる額は次の計算式に当てはめて、どちらか少ない方にします。

a. 資本金の1/4 −(資本準備金+利益準備金)
b. 配当金の1/10

この問題では配当金の1/10のほうが少ないので、そちらを積み立てるのですが、資本準備金と利益準備金を分けて積み立てる必要があります。配当金が80万円でしたから、積み立てるのは10分の1の8万円。「その他資本剰余金」と「繰越利益剰余金」の割合は2:6なので、都合よく2万円と6万円に分けられます。これらを右に置きます。もちろん、左は「その他資本剰余金」と「繰越利益剰余金」です。しかし、それぞれ2万円と6万円を積み立てなければいけないので、「その他資本剰余金」は2万円増えて22万円。「繰越利益剰余金」は6万円増えて、66万円になります。これが非常にわかりにくいところです。

さらに、「繰越利益剰余金」を処分して、「別途積立金」を増やすので、左に「繰越利益剰余金 15万円」、右に「別途積立金 15万円」を持ってきます。

「繰越利益剰余金」が重複しているので、合算します。66万円と15万円で、81万円になります。


こういう流れですが、実のところ、自分で説明していても腑に落ちた感覚はありません。難しいです。




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