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【簿記2級 商業簿記】2023年度版テキストP395 連結会計①支配獲得日の仕訳の動画解説 [簿記]



連結会計というのは親会社と子会社の会計を合体させて連結財務諸表を作成すること。個別財務諸表では資本準備金や利益準備金という細かい勘定科目が出てきたが、連結会計ではそれらよりも大きなカテゴリーの資本剰余金、利益剰余金が使われる。

連結会計では、資本連結と成果連結を行う。「資本連結」は、親会社の子会社に対する投資と、子会社の資本を相殺する処理をする。仕訳だと、右と左で重複している部分を消去する処理である。その処理には4つの工程がある。「成果連結」は、支配獲得日以降に連結会社間で行われた取引を相殺消去する手続きのこと。その処理には3つの工程がある。

Q1(1)は、期末の3月31日に支配獲得をしたという設定。その日の連結修正仕訳をする。この場合は、支配獲得以前の期間は連結グループではなかったので、処理する必要がない。また、子会社の株式を100%取得しているので、非支配株主持分を考慮しなくていいので簡単である。

仕訳としては、右に子会社株式を持ってきて減らし、左に資本金などを持ってきて減らす。差額は左にあるので、それを「のれん」として計上する。

Q1(2)も期末の3月31日に支配獲得をしたという設定。子会社の株式を60%取得したということなので、非支配株主持分を考慮する。非支配株主持分40%は子会社の純資産(資本金など)の40%である。
差額は左にあるので、「のれん」として計上する。

こうして「投資と資本の相殺消去」をするのが、連結会計の最初の手続きである。





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