SSブログ

もっと遠くを見て [資格・学び]

外国語学習について - 内田樹の研究室

私の考えは、内田先生の考えに見事に一致しております。

私たちの時代までは、アメリカ文化、イギリス文化への憧れやリスペクトから、英語を自ら学ぶ人が多かったのですが、この20年位の間に、政府の方針によって自分の利益、日本文化を中心として英語を学ぶという方向性と、グローバル企業の方針によって、ビジネスのための英語を「効率よく」学ぶという方向に完全にシフトしてしまいました。それゆえ、英米の文学や文化について一切の関心を示さないまま、TOEICのスコアを上げることばかり気にする(クソつまらない)「底の浅い」学生が増えたのです。現代の若者はアメリカのヒット曲すら知らないのです。

夜郎自大的に他国の文化をディスるのが現代日本人の特徴であるとすれば、日本人は自己完結的に自らを閉じることになります。グローバリゼーションの進行する中、それと対極的な鎖国精神で、自分たちの利益のみを優先するビジネスをする人々にあふれかえることになるわけです。スロットルペダルを限界まで踏みこみなら、同時にブレーキを思いっきり掛けている日本人は、(日本経済同様に、)ただただ疲弊するだけです。

我々はもっと遠くを見て、自分にはまだ見えていないものを見ようと努力する必要があるのではないでしょうか。