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孤独な人だからといって内向的な性格とは言えない! [雑感・日記・趣味・カルチャー]



孤独を好む人だからといって必ずしも内向的な性格とは言えません。孤独を好む人の中には、社会性がある人もいますし、社交が嫌いな人もいます。私は孤独を好みますが、一定の社会性もあります。だからこそ、教育に携わっていられるのです。一方、他人といっしょにいることが好きな人の中には、心のなかに深い闇を抱えていて、孤立感に苛まれている人もいるはずです。

単純な図式で考えるのも便利ですが、往々にしてその図式は単純でわかりやすいからこそ、不正解である可能性があります。単純さは、乱暴で、雑になることが多いことにも注意を払う必要があります。

私自身、子供の頃に、母親から「お前は内向的だから駄目だ。外向的にならないといけない」としばしば説教されていました。小さい頃はそういうものかと思っていましたが、年齢を重ね、経験を積むにつれて、母親の考え方の間違いを認識できるようになりました。

人間のタイプは大きく分けて、外向的な性格と、内向的な性格に分かれるのは確かです。しかし、それ以外の軸も確実に存在し、それによって少なくとも4つのカテゴリーに分類できるのです。母親の見方はY軸一本でしか見ていません。しかし、X軸を引くことも可能です。この場合は、社会性という軸です。内向的だから社会性もないという発想は思い込みです。その軸が見えていないということは、視野が狭いということです。そういう視野狭窄の人こそ本当に社会性があるのかどうか疑わしくなります。

自分は外向的な人間で、しかも社会性があると思いこんでいる人たちは、他人を傷つけていないかどうか、他人に迷惑をかけていないかどうか再点検する必要があります。

世間一般の人達の思っていることとは別の物の見方が存在しているという考えさえも浮かばないのは浅慮というものです。そういう単純な人こそ私には社会性のない厄介者に思えます。