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「自己責任」「社会のせいにするな」が生み出した孤独大国日本 [雑感・日記・趣味・カルチャー]



たいていの問題は個人の努力だけでは解決しません。問題の原因はその個人だけに帰することは不可能です。私が貧乏だからといって、私がまったく努力をしなかったせいだというのは暴論です。別の時代に生まれていたら、成功者になっていたかもしれないのです。だから、私が貧乏なのは時代の問題でもあるわけです。この時代は私が作ったわけではなく、社会(複数の人間)が作ったものです。したがって、私が貧乏であることは、私の問題だけではなく、社会全体の問題でもあります。むしろその要素のほうが大きいのです。この問題を解決するためには、私だけではなく、社会の構造を変える必要があります。なんでも個人のせいにするというのは、社会的な責任の放棄でしかありません。そういうのを無責任社会というのです。論理的に考えれば、わかるはずです。現代の日本にはそれがわからない人が多く、自己責任という言葉を完全に誤解しています。彼らはあまりに頭が悪すぎると思います。日本的な自己責任の観念は、グローバルな世界ではまったく通用しません。馬鹿か気違い扱いされるだけです。