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証券会社や金融機関の関係者は嘘をつくな! [マネー・買い物]

41本中39本が元本割れ!「年金代わり」に郵便局の投資信託は要注意〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

この惨状はゆうちょ銀行だけではないと思います。

勝間和代さんは、値動きの激しい投資信託をドルコスト平均法で買っていくと10年後、20年後には1.5倍から2倍になっていると話されていました。しかし、それは株価が上昇基調のときの話です。毎年少しずつ値が下がっていく時期に投資を始めてしまったら、積み立れば積み立てるほど、資産が減っていくことになります。長いスパンで見れば、日本以外の国では確実に株価は上がってきていますが、バブルの頃に日経平均株価に連動する投資信託を買って今も持ち続けていたら恐ろしい事態になっているのですよ。

勝間和代さんは、資産運用を考えるのは面倒くさいけれど、老後に安心して暮らしたいから、ドルコスト平均法で投資をしていると話していますが、その投資方法がまるで万能であるかのように吹聴するのは危険な気がします。時間的にかつ空間的に分散投資をするタイプの投資信託を運用しているファンドマネージャーは、勝間さんのおっしゃるようなドルコスト平均法的な形で株を買っているようなものです。それでも元本割れするのですから、投資の素人にはあまりに難しいです。

うちの投資家の母親もひところだいぶ損失を出していたそうですが、大きく下がった後もじっと耐えて放置していたので、そこそこ回復したようです。しかし、いまだに元本は割れていると思います。毎月の配当として9万円もらえるから、それで帳尻が合っているんだと言っていました。長生きしないと、損をします。

投資はギャンブルではないと言われますが、素人にとってはギャンブル同然です。損失を出すファンドマネージャーが手に入れられるデータ以上の質の良いデータを大量に見て分析できるのなら別ですが、ほとんど何も知らないまま他人にお金を預けているだけで儲かるなんて、そんな甘い話はありません。ふつうは損をするものです。

オリンピック選手になれるまで努力すれば、オリンピック選手になれるというアホなオリンピック選手もいましたが、それと同じで、儲かるまで頑張れば誰でも儲かるなんてことはありません。儲かった人の後ろには敗残者が9割もいるんです。そのデータを見れば、儲からないほうが当たり前と言うのが常識的な発想です。さらに悪いことには、ビッグデータを解析するAIのテクノロジーがいまよりも発達すると、今後は個人投資家の9割5分は負けることになるそうです。バカバカしくてやっていられませんね。投資はギャンブルだと思ったほうが潔くて良いと思います。証券会社や金融機関の関係者は嘘つくなって。

もし投資を考えているのであれば、未来に期待できない日本株よりも世界株を選ぶべきでしょう。また、投資に当てるのは自分が持っているお金の1割にとどめておくべきです。100万円持っていたら10万円です。少ないですけど、それも一気に使うのではなく、1ヶ月に1回1万円ずつ買うようにするのです。その後は、給料から天引きで毎月1万円ずつ投資するわけです。大きく儲けられることもないでしょうけど、大きな損はないでしょう。これはドルコスト平均法そのものですが、損をすることを前提で、大きく損をしない投資という認識に改めるのであれば、このような投資スタイルも悪くはないと思います。


投資信託を「1本だけ」買うならコレ! お金の専門家が選んだのは? (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

たしかに全部入りにすれば、何も考える必要はありませんね。