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グリーフサイクル [雑感・日記・趣味・カルチャー]



多くの人はポジティブ・シンキングを誤解していると樺沢先生はおっしゃっています。ネガティブなことを1つ言ったら、ポジティブなことを3つ言うようにすれば、ポジティヴ思考になれる。ポジティブなことしか言ってはいけないということになったら、どんどんネガティブになっていくとのことです。



樺沢先生はグリーフサイクル(悲嘆反応)という自分や社会を相対化できる有用な理論を紹介してくださっています。この説は、エリザベス・キューブラー=ロス博士によって提唱されたもので、人は大きなショックを受けると、段階的な反応を示すというものです。

第1段階は否認。ショックなことを経験すると、「そんなの嘘だ。間違っている。大したことはない」などいと、受け入れない反応を示します。新型コロナウイルスが広がり始めた頃、インフルエンザみたいなものだから大したことはないんだと私も思っていました。しかし、それが間違いであることを私はすぐに受け入れました。トランプ大統領はいまだにここにいるようです。完全にボケているんでしょう。

第2段階は怒り。イライラや不安が強まって、その気持ちが他人に向けられることが多くなります。犯人探しをしたりするのもここですね。安倍総理が悪いとか、政府は何をしているんだ、と言っていた頃はここだったわけです。これからまた復活しそうですが「自粛ケーサツ」はこのレベルの人たちだそうです。そんなふうに他人に怒りをぶつける場合もありますが、怒りが自分自身に向けられ、自責の念に苦しむ場合もあります。コロナの場合は外から来たものですから他人にぶつけやすいですが、問題によっては、自分自身に向けられるものもあり、その場合はよりいっそう苦しいものになります。

第3段階は取引だそうですが、樺沢先生は取り上げていません。ウィキには、「なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる段階である。何かにすがろうという心理状態」と説明されています。

第4段階は、抑うつの段階。(他人を)攻撃することにエネルギーを使いすぎてしまい、精神的に疲れてしまう状態です。「コロナ疲れ」はここです。やる気が出なくなる。何もしたくなくなる。自宅に引きこもる。外出したくなくなる。自暴自棄になる。結果、自殺をする人が増えるわけです。いまはここかもしれません。

第5段階は受容です。感謝の気持ちが生まれ、これから先の自分の人生について冷静かつ客観的に考えることができるようになっていくそうです。いま現在、冷静に物事を見ることができている人たちはここまで達したといって良いのでしょう。私もいまこのあたりにいます。今の私はウィズコロナではなく、アフターコロナを考えています。



苦手なことを先にやったほうが仕事や勉強の効率が良くなるというお話です。とはいうものの、やりたくないことは後回しにしがちなのが人間です。