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Ibanezのエレキベースを組戻しました [音楽・楽器]

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去年ヤフオクで1300円で落札したIbanezのエレキベースです。バッカスのやつを手に入れてからは、あまり弾く機会がなくなっています。ネックの順反りが直らず、ビビりが解消しないからです。昨日、重い腰を上げて、DIYでネックアイロンを試してみました。合計で5時間ほど熱を入れました。寝ている間は危険なのでアイロンを外し、一晩壁にぶら下げておきました。

今朝、ひとまず確認のために組み上げてみました。ネックアイロンの効果は出たのかどうか見た目ではまったくわかりません。相変わらず順反りのままです。何も変わっていないようです。

一度そのままの状態で試奏したら1フレットのビビリは解消したのですが、10から12フレットあたりがビビるようになりました。もちろんトラスロッドは限界いっぱいまで回しています。もう一度ネックを外して、ネックポケットに入れていた薄い紙を外したら、12フレットまでのビビリはなくなりました。ハイフレットになってくるとビビるので、今度は弦高を少し上げてみました。

標準的なベースの弦高は以下の通り

4弦が2.0~3.0mm
1弦が1.5~2.5mm

それを4弦を3.0mm、1弦を2.5mmにしました。既定値の最大限まで上げることで、全体的にビビリが消えました。これで使い物になったと思います。でも、弦をゲージの細いものを張っているから、こんなものなのでしょう。標準的なゲージの弦を張ったら、ネックが負けて、またビビり出すんでしょうね。

ちなみに、バッカスのエレキベースの弦高は4弦が2.0mmで、1.5mmにしています。当然、弦は押さえやすいのですが、ボディはずっしり重たいし、Ibanezよりもネックが太くなっています。そちらのほうが標準的なサイズらしいのですが、けっこう扱いに苦労します。

YouTuberの中古楽器屋の店員さんによると、弦高至上主義の考え方はおかしいそうです。重要なのは自分が弾きやすいかどうかだから、その個体によっても適正な弦高は違ってくるし、自分の手のサイズや握力でも変わるのでしょう。演奏技術のレベルでも違うのは当然です。初心者は弦高が高いと確かに弾きにくいですが、ある程度弾けるようになってくると、ベタベタに低くなくても弾けるようになるので、それより音の響きを優先するようになるのかもしれません。弦高が高い状態でしか調整できない個体が劣っているわけでもないようです。

それはそうと、昨晩、YouTubeのショートビデオなるものをクリックしてしまったら、途中で、衝撃的な(犯罪的な)動画が出てきて、慌てて画面を閉じました。結末までは見ませんでした。

男性が汚い関西弁で女性を詰(なじ)っている動画です。その女性はホームレスのようで、顔に垢がたまって茶色くなっています。着ている服もボロです。40歳くらいだと思います。男性が罵倒しているのは、その女性が男性の家の敷地に不法侵入し郵便物を盗んだからだそうです。女性の表情からものすごく怯えているのがわかります。盗んだことは非難されるべきですが、犯人の顔を全世界に公開するようなリンチも犯罪です。どっちが犯罪者なのか、と憤りを覚えました。

地域によっては、コロナ禍で失業し、ホームレスになってしまった人がたくさんいると思います。そういう人に対して、あんな横柄な態度を取る人間のほうが私は許せません。いくら犯罪者とはいえ、他者へのリスペクトがない人間は大人と呼べるのでしょうか。画面を消さずに、きちんとGoogleに通報すればよかったかもしれません。詰っている側の男性はたまたま運が良かったので被害者側になっただけで、彼も運が悪かったら、ホームレスになっていたかもしれません。そう考えたら、郵便物を盗もうとした女性に対して暴言を吐く気にはならないと思います。とりあえず、警察には連絡して、事件を処理してもらうだけで十分だと思います。それが法治国家で生きる人間の義務です。

エレキベースの話に戻しますが、もう面倒なので、ネックアイロンの作業は終了します。これ以上がんばっても、ネックがまっすぐになることはなさそうです。

ネットで調べたら、メーカーによってもアイロンが効くものと、効かないものがあるという説を唱えている人もいました。その説の信憑性は低いですが、うまくいかないものはいくら努力しても無駄ということでしょう。諦めが肝心です。

追記(21:42):ビビリも解消し、ふつうに使えるようになりました。弦高が高くなった分、握力が余計に必要になった感じもします。当然でしょうけど、バッカスに比べたら、重低音の迫力はありません。しかしながら、軽やかな低音も、けっこういいものです。